イワシクジラは捕獲量の割り当てが決められるまで、自由に各国で捕鯨されてきました。しかし、1981年に、「クジラが商業捕鯨により、絶滅の危機に瀕している」とされ、合法的なイワシクジラの捕鯨が全面的に禁止されました。
2001年絶危惧種に
北大西洋では海域に4000頭程度しか生息していないと判断され、2001年、絶滅危惧種のレッドリストにその名が載ることとなりました。しかしこの調査は正当でないとして、イワシクジラの捕鯨は現在も続けられています。
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イワシクジラの流通
なぜ、絶滅危惧種のイワシクジラを食べることが出来るのでしょうか。他の食用魚のように、クジラを食用としてとらえることは現在日本では行われていません。この項では、クジラの流通の流れをご説明します。
クジラ肉は調査捕鯨の副産物として流通する
クジラ肉を食せるのは、クジラを解明する「調査捕鯨」に関係します。国際捕鯨取締条約において、「調査を目的として捕獲したクジラは可能な限り加工して利用する」ことが定められているため、捕鯨の副産物としてクジラ肉が市場に出回ることとなります。
クジラ肉を扱うお店
意外にもクジラ肉は、日本全国の鮮魚店・デパート・スーパー・飲食店など様々な場所で取り扱われています。築地市場にも度々出回っており、インターネットが発達した現代では、ネット販売サイトにて、クジラ肉を通販することが可能です。
クジラ肉の活用
クジラはたいへん美味で、幅広いメニューが楽しまれています。学校給食の献立に姿を見せていたことで知られており、食文化を継承する目的で、山口県の一部の小学校では、給食メニューにクジラ肉が再登場しています。
イワシクジラの料理
イワシクジラの肉は、クジラ肉の中でもとても味わい深く、ベーコンなどでとても人気があります。ジビエの野性味とトロのしっとりとした甘みが合わさったような独特の旨みがあり、鮮やかな赤色をしています。
イワシクジラの代表的な調理法
クジラ肉は、幅広い調理が出来る食用肉です。「竜田揚げ」などのフライのほか、ステーキ、鍋料理が知名度が高いです。クジラ肉と水菜を使った「はりはり鍋」は、近畿地方の郷土料理で、山椒や唐辛子でシンプルに頂きます。