雷鳥沢キャンプ場で絶景登山キャンプ!初心者でも挑戦の価値あり!

実は雷鳥沢キャンプ場の近くには温泉施設がいくつかあります。しかもそのうち一つは日本一標高が高いところにある温泉としても超有名。立ち寄り入浴だけでなく宿泊も可能というのですから、これは見逃せませんね!

みくりが池温泉

日本一の高所標高2410m!しかも天然温泉なのがみくりが池温泉です。源泉は先ほど紹介した地獄谷。立ち寄り湯だけでなく宿泊もOK。さすがにホテルや旅館のようにはいかず宿泊は一部個室を除いて基本は相部屋ですが、女性専用部屋もあるので女性でも安心です。

雷鳥沢キャンプ場からの帰り道、お風呂につかって疲れをゆっくりと癒してビールやソフトクリームでほっと一息つけば、それも素敵な思い出になりますね。テント泊はちょっと心配という方、また山小屋相部屋デビューをしてみたいという方はぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。

施設情報

  • 住所:富山県中新川郡立山町室堂平
  • 電話:076-463-1441
  • アクセス:室堂ターミナルから徒歩約15分
  • 営業期間:【2019年】4/15~11/24
  • 日帰り入浴:9:00~16:00 大人700円 小人500円(タオル・浴衣有料レンタルあり)
  • 宿泊料金:相部屋1泊2食付9300円~(シーズンにより価格変動あり)
  • 宿泊予約・施設HP:みくりが池温泉http://www.mikuri.com/index.html

雷鳥沢ヒュッテ&ロッジ立山連峰

雷鳥沢ヒュッテとロッジ立山連峰は雷鳥沢キャンプ場からすぐ横の見える位置、徒歩約5分の所にある温泉宿泊施設。室堂ターミナルからは距離があるので、みくりが池温泉より日帰り入浴客も少ない穴場温泉です。

こちらも源泉は地獄谷。キャンプ場のそばにあるのでテントを張って夕方までに景色を眺めながらさっと一風呂というぜいたくなキャンプができるかも。ただし冷える時期には湯冷めに注意。湯上りのビールも標高が高いと酔いが回るのも早いので飲み過ぎにはくれぐれもご注意を。

施設情報

  • 住所:富山県中新川郡立山町芦峅寺
  • 電話:連絡事務所 076-482-1617
  • アクセス:室堂ターミナルから徒歩約40分
  • 営業期間:立山黒部アルペンルート開通時~10月下旬(要確認)
  • 日帰り入浴:10:00~18:30受付(19:00退館) 大人700円
  • 宿泊料金:両施設とも相部屋1泊2食付9200円~(詳細は直接問い合わせ)
  • 宿泊予約【雷鳥沢ヒュッテ】:076-463-1835(FAX兼用・FAX専用予約用紙はHPから)
  • 宿泊予約【ロッジ立山連峰】:076-463-6004(FAX兼用・FAX専用予約用紙はHPから)
  • 施設HP:雷鳥沢ヒュッテ&ロッジ立山連峰:http://www.raichozawa.net/index.html

雷鳥沢キャンプ場が平地と違う点は?

気温は標高が100m上昇するごとに0.6℃づつ下がっていくので、雷鳥沢キャンプ場は大まかに言っても平地より15℃ほど低くなります。そのため、季節が夏であっても平地のキャンプ場と同じような感覚で行くと、とても寒い思いをすることになります。かなり長い期間、雪も融けずに残っているのでその点も平地とは異なります。

標高差を考慮しておくこと

立山黒部アルペンルートの散策コースは初夏なら新緑が見どころのスポットも多いです。しかしアルペンルートスポット間の標高差は約2000mあり、上と下で気候は全く異なります。アルペンルートの中でも標高の低いところでは新緑でも、標高2300mでさらに山の深くに位置する雷鳥沢キャンプ場はまだ雪が残る別世界ということもあるので注意しましょう。

登山マットに関する記事はこちら

雷鳥沢キャンプ場のシーズンごとの特徴は?

雷鳥沢キャンプ場は、徒歩の起点である室堂ターミナルまでの唯一の交通機関である立山黒部アルペンルートの営業期間(2019年は4月15日(月)~11月30日(土))の間しか行くことができません。雷鳥沢キャンプ場はその限られた期間の間にも、さまざまな気候の変化があります。

春(4~6月)

春の雷鳥沢キャンプ場はまだ雪に覆われています。筆者の体験ですが5月のGWの時期でも辺り一面が銀世界の雪上キャンプ。雷鳥沢野営管理所もまだ雪の下で、数m積もった雪を掘って中に出入りする状態でした。夕方からは少し雪もふぶいて、持参した衣類をすべて着込んでシュラフに潜り込んでも寒かったです。

雪が解けて地面が顔を出し始めるのは6月を過ぎて7月頃からなので、この季節はまだまだ雪があることを前提にした冬用の装備が必須です。地表(雪上)からの冷えを防ぐマットはもちろん、シュラフも冬用の耐冷温度があるものを装備していきましょう。雪道を歩くために念のためアイゼンやストックがあると安心です。

夏(7~8月)

7月に入ると雪も解け、ようやく新緑が鮮やかな季節になってきます。この時期でも室堂付近の平均気温は高くても15℃前後なので、雷鳥沢キャンプ場も一年のなかで最も過ごしやすいシーズンになります。ただし突然の夕立の後や夜は急激に冷え込むので長袖や雨具などの防寒・雨対策はしっかりしておきましょう。

また意外に見過ごされがちですが、高地の日差し(紫外線)は平地よりも想像以上に強いので、帽子や肌を露出しないような通気性の良い長袖の他、日焼け止めやサングラスなども準備しておくと役立ちます。

秋(9~10月)

9月~10月に入ると紅葉シーズンとなり、夏に次ぐハイシーズンになります。ただし10月を過ぎると平均気温は10℃を下回り、早くも雪が降り始めこともあるので、キャンプ装備としては再び冬用を想定した方が良い時期です。

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