ピラミッドの内部構造ってどうなってるの?ピラミッドの内部を徹底解説!

続いては女王の間です。部屋の広さは南北に約5.68m、東西に5.74mという作りとなっています。高さも約6.2mとなっており部屋の空間自体がピラミッド構造をとっており、高さはありますがそこまで広い部屋とはなっていません。入口から入り左手には壁龕(へきがん)とよばれる窪みがあり、この窪みが何に使われたかは全く解明されていないようです。アラブでは女性の埋葬の際には三角天井の部屋を用いた文化があり、この文化からちなんで女王の間という名前になったようです。

内部構造空間③「地下の間」

さて続いては、数あるエジプトピラミッドの中でもかなり謎が多い地下の間についてお話をしていきます。実はこの地下の間、分かっていることはほとんどない、というのが現状なのです。先程説明をした王の間、あちらは現在ではフェイクの玄室である説が濃厚となっています。そこでこの地下が実際には玄室として機能していたという説もあります。さらにはこの地下の間よりも更に地下深くに通路や空間が発見されたという説も…謎が謎を呼び、この地下の間はエジプトピラミッドの中でも最上級の謎を持った部屋となったのです。

内部構造空間④「大回廊」

続いては大回廊を紹介していきます。この大回廊は、入口から入り王の間に当たるまでの空間を指しています。この大回廊の全長は50m、高さは9mにもなり、非常に広大な空間だと言えます。この大回廊の作りは非常に精巧であり、紙一枚挟むほどの隙間もないように作られています。この技術力の高さもエジプトのピラミッドの大きな謎ですよね。

クフ王のピラミッドの内部構造「通路」を見てみよう!

さぁ、空間の次は通路を見ていきましょう。この通路もエジプトのピラミッドでは謎が多い部分もあります。それぞれの通路の特徴を見ながら、ひとつずつ説明していきますね。

「上昇通路」

上昇通路はピラミッド建築時に作られていた正式な通路です。登りの通路となっており高さも幅も1m、それなのに勾配は26°となっています。大人はこれではかがまないと通れないほどの狭さとなっています。先程から説明しているとおり、ピラミッドは非常に精巧な作りとなっているのに、なぜこのような狭い通路にしたのでしょうか。謎は深まります。

「下降通路」

続いては下降通路です。下降通路は地下の間に続く下に伸びた通路であり、上昇通路と同様に26°の傾斜を保っています。このような下降通路や上昇通路はどれも非常に狭く、ほかの部分に比べて稚拙な作りと言われても仕方がないほどです。この辺りもピラミッドの謎の一部です。

「水平通路」

水平通路は上昇通路を経た後、女王の間にたどり着くために通る道です。このような水平通路の途中にはグロットと呼ばれる穴があり、この穴は地下通路などにも繋がっているようです。それぞれが何の為に作られたのか、グロットすらも謎のままです。

「トンネル」

フランス人の建築家であるジャン・ピエール・ウーダン氏は、クフ王のピラミッド内にトンネルがあるという説を唱えていました。これはピラミッドを建築する際の石材用の運搬トンネルとしていましたが、現在はこの説は否定されています。というのも、ピラミッドの内部にはこのような運搬用のトンネルは未だ確認されておらず、物理的な証拠がないためです。

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