マンボウの生態や死因の真実を紹介!実は食べても美味しい?

狙って釣れるものではない

残念ながらマンボウは狙って釣れるお魚ではありません。マンボウを釣り上げたという少数の例はあるようですが、海釣りの最中に偶然ヒットしたとか、たまたま小型のマンボウがいたので、ためしに針を落としてみたら口以外のところに引っかかって釣れてしまったといったようなものです。釣れるかどうかはまさに運しだいです。

マンボウの都市伝説①残念すぎる死因の真実

マンボウの最弱伝説

こんな話を聞いたことはありませんか?「マンボウは体についた寄生虫を落とすため海面上にジャンプするが、水面に着水した衝撃で死ぬ」これはマンボウの残念な死因として語られるものの中で最も有名なものです。似た話で、「水族館のマンボウは水槽のガラスに激突して死ぬので保護ネットが張られている」というのもあります。

すぐ死ぬというイメージは誤り

結論を言うと、習性として確かに海面からジャンプすることはありますが、それが原因で死ぬことはありません。このジャンプは水族館のマンボウでも見られる行動なので、観察していても、それだけで死んでしまうことはありません。

また水族館のネットの話にしても、体が大きすぎて、さすがに水槽内では小回りが利かないマンボウのために保護材が張られているのは事実で、さすがに何度もぶつかればダメージの蓄積で体が弱ることもあるそうですが、実際そこまで脆弱な魚ではなく、それらはのんびりしたマンボウの見かけから、面白おかしくついた勝手なイメージに過ぎません。

他にもあるマンボウの死因デマ

マンボウの死因にまつわる逸話はほかにもたくさんあります。もはや冗談としか思えないようなものもありますが、それらはただの誇張された都市伝説で、やはり事実ではありません。

  (誤)まっすぐしか泳げないために死ぬ
      ⇒(正)小回りはきかないが舵びれで方向調節可能
  (誤)深海に深くもぐりすぎて凍死する
      ⇒(正)水深800mくらいまでの深海はじゅうぶん生息域
  (誤)仲間が死ぬと悲しみのストレスでショック死する
      ⇒(正)近くに仲間がいる方が縄張り意識でストレスが増える
  (誤)皮膚が弱すぎて人間が触っただけで皮膚病で死ぬ
      ⇒(正)鱗がない魚で皮膚が弱いのは事実だが、そこまで弱くない
  (誤)直射日光が強すぎて死ぬ
      ⇒(正)ありえない

マンボウの都市伝説②三億個の卵を一度に産む?

確認された事実ではない

「マンボウは一度に3億個もの卵を産むが、生き残るのは2~3匹」というのもよく言われますが、これも正確な話ではありません。海という過酷な環境で無事に成長する個体が少ないというのは事実でしょうが、2~3匹というのは統計があるわけでもなく、何となくのイメージで、専門家でも正確なところはわからないというのが本当のところです。

そして「3億個の卵」というのも、実はかなり古い1921年のマンボウについての論文にある記述が、いまだに通説として使われているだけなのです。また卵も何回かに分けて産むらしいということがわかってきており、卵の数も個体の大きさで変わるので「3億個の卵を一度に産む」ということも、現在ではあまり根拠のある説ではなくなっています。

マンボウに旬はあるの?

産地では夏が旬

一般の市場への流通量が少なく、なかなか旬のイメージがつかみにくいマンボウですが、産地では夏が旬と言われているそうです。ただ、現在は冷凍保存技術も発達しているので、マンボウの料理を名物としている地域では、一年を通してマンボウ料理を味わうことができます。

美味しいマンボウ①お刺身・肝あえ

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