ウナギの生態を徹底解説!実は謎の多いその生態を様々な角度から解説!

様々な研究が進み、わかってきた部分も増えてはいるものの、ウナギにはまだまだ謎な部分もたくさんあります。その不思議な生態や、職場や学校で人に話したくなる豆知識を紹介したいと思います。

ウナギでないウナギって何?

じつはここで紹介しているニホンウナギ以外にも「ウナギ」と名の付く魚はたくさんいます。しかしその多くは分類上異なる生き物です。それらは何故そのような名前がついたのか、一部を見てみましょう。

デンキウナギ

南米のアマゾン川などに生息するデンキウナギ目ギュムノートゥス科デンキウナギ属に属する魚です。自ら発電することができ、その強さはワニや馬を感電死させられるほどだといいます。細長い円筒形の体を持つことから「ウナギ」と名前がついていますが、体の構造などが全く異なる生き物です。

ヌタウナギ

無顎類ヌタウナギ目ヌタウナギ科に属する生物で、深海に生息しており、顎がなく吸盤状の口と体表から出す大量の粘液が特徴です。見た目は細長い円筒形の体をしていますが尾びれ以外のひれがなく、体はほとんど軟骨で厳密には魚ではありません。

ヤツメウナギ

無顎類ヤツメウナギ目に属する生物で、ウナギと似た細長い体とその目と7つのエラ孔が8つの目に見えることからこの名がついたと言われています。しかしヌタウナギと同じく吸盤状の口をしていて、こちらも魚とはかけ離れた生物です。

川に戻らない海ウナギとは

ウナギは海で生まれた後川を遡上して数年~十数年間かけて成長しますが、川に戻らずに浅海や河口で成長するものもいます。ある研究では半分以上が海や河口で成長しているという結果もあります。じつはかつての東京湾にはそのような個体がたくさんおり、東京に鰻屋が多く江戸前のウナギが有名なのはその為です。

海に行かないウナギがいる?

じつはウナギがダムの上流や滝の上流、川などが繋がっていない池で見つかることがあります。その為海へ行かず、一生を川で過ごし繁殖もしているという噂も出ています。現時点では淡水での繁殖の事例はありませんが、絶対にないと言い切れないとも言えます。今後もウナギは研究の余地がありそうですね。

ウナギを動画でチェックしよう

ここで、普段あまり見ることのできない場面を動画で紹介したいと思います。水槽などではなく川で泳ぐ天然ウナギの姿、釣りにおけるスリリングな戦いぶり、ウナギさばきのプロによる鮮やかな手つきを見ることができ、どれも必見の動画です。

ウナギの泳ぐ姿

一般的な魚のように尾を振って泳ぐのではなく、全身をくねらせることで推進力を得て前に進みます。魚類の中ではさほど泳ぎが上手な方ではなく、速く泳ぐこともできません。その為、毒で体を守り、岩陰などに隠れて暮らしているのです。

ウナギの穴釣り

これは、ウナギの隠れている場所に餌のついた針を引っ掛けた棒を差し入れ、食いついたところを捕まえるというものです。水に入って行うので暑い時期、日中に水のきれいな沢などでやるのがおすすめです。岩穴や石と石の隙間などを重点的に狙い、エサのにおいが流れるように川上から川下におりるように探しましょう。

ウナギのさばき方

こちらの動画は背開きをしている動画です。まず頭を固定し、背側から包丁を入れて背骨に沿って一気に開きます。そして内臓と背骨、ひれを取り除きます。基本的に生きたままさばく為動くので注意しましょう。そして血には毒があるので、さばいた手で他の食べ物などを触らないようにし、速やかに手を洗いましょう。

身近な謎多き魚、ウナギを詳しく知ろう!!

ウナギは日本人にとってなくてはならない身近な魚のひとつです。しかし意外にもその生態はまだまだ分かっていないことが多く、謎に包まれた部分がたくさんあります。もしウナギを食べたりスーパーで見かけたりすることがあったら、その不思議な生態を思い出してみてください。少し味わいも変わるかもしれません。

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