ここまでの説明から、ウワサである「寄生虫を落とすためにジャンプして水面にあたって死亡」は真実ではないことがわかります。寄生虫を落とすためにジャンプをしている可能性はありますが、死亡した事例はないので真実ではないです。
マンボウの死因を検証⑤マンボウが浮いているのは何故なのか?
この生き物は様々な場所を泳ぎますが、海面近くでも発見されることがあります。海面近くで浮いているのが発見されていますが、なぜこのような行動をとるのでしょうか。実際は、浮いている理由ははっきりわかっておらず、今回ご紹介するのも説になります。
体温を上げるため
普段海面近くから深海まで泳いでいるこの生き物は、体温の差が激しくなります。水温が低い深海に長時間いると体温も下がってきます。そこで体を温めるために日光浴をしているという説があります。この説が最も有力だと言われています。
日光で殺菌している
生活していて体についた寄生虫を殺菌するために浮いているという説もあります。実際に、体表にはたくさんの菌が付着しているのでこの可能性も否定できません。しかし、この説も真偽は分かっていません。
浮いている理由から分かるウワサの真相
ここまでの説明で、「水が冷たすぎて死亡」、「鳥につつかれて死亡」、「寝ていたら陸に打ち上げられ死亡」、「朝日が強すぎて死亡」というウワサが真実ではないことがわかります。深海にも行くことがあるので水温が低くて死ぬことはありません。
また、浮いているときは日光浴や寄生虫を殺菌している状態なので寝ている訳ではありません。そこで陸に打ち上げられることもありません。そして、日光浴をしているほどなので朝日が強すぎて死ぬということもありません。
マンボウの死因を検証⑥水族館で死んでいくマンボウの死因は?
マンボウを飼育している水族館は数多くあります。しかし、飼育していく中でやはり死んでしまう個体もいるようです。整った環境で飼育されている生き物がなぜ死んでしまうのでしょうか。その謎に迫っていきます。
死因の原因は分かっていない
様々な死に方をしますが、その度に解剖してみたりと調査を行う水族館が多いです。しかし、なかなか追及できず死因は解明されないことが多いです。水族館では壁にぶつからないようにネットを張ったりと対策をしていますが、その中でも死んでしまうのです。
海と水族館の環境の違いや寿命、輸送中の体力低下などが考えられています。解剖しても死因が特定できないので、ウワサされているような死因も本当のことではないということがわかります。