<動画1:45ー1:50>では、ワタは墨袋を取りますが、取り方は下足側から手で摘まみゆっくり引っ張ります。塩辛のワタ料理では墨袋を取り除いて利用します。
魚のさばき方⑥ タコのさばき方
ミネラルやたんぱく質がタコには豊富です。タコの体を守る粘液は雑菌が多くいますので、しっかりヌメリを落としましょう。ここでは、タコのさばき方の基本的な作業の流れとポイントとを、動画を交えて解説していきます。
タコのさばき方の基本的な作業の流れは?
頭の裏側に指を入れて、頭を裏返し、内臓を取ります。裏返し身の中心にある口を取り除きます。塩を全身にまぶして、汚れとヌメリを取り、塩を落とすために水洗いしてヌメリと水気を取ります。足はスリコギで叩きます。
タコのさばき方のポイントは?
タコの頭と目の付近には隙間があるので、そこから指を入れて下処理します。タコは下処理ができたら、ゆでダコにしておくと便利です。新鮮なタコの足は刺身で食べることができます。
ポイント① <1箇所と内臓を取る>
タコの頭の真ん中の1箇所のつながりを切り、4箇所ほど内臓と繫がる箇所をきります。内臓を取るときに、墨袋を破らないように気をつけましょう。内臓は手で取れますが、どうしてもとれない場合は包丁やハサミで切り取ります。
ポイント② <塩でヌメリを取る>
タコ1匹当たり大さじ1程か、ひとつかみほどの塩をかけて、塩でヌメリを取ると泡立ち灰色に汚れが落ちます。足も一本一本しっかり握ってヌメリを取りましょう。水洗いのときも、足を一本一本よくヌメリを落としましょう。大きさによって2~3回繰り返します。
ポイント③ <柔らかくなるまで叩く>
スリコギや叩けるものなら何でもOKです。根気よく叩いてくいと身が柔らかくなります。タコの筋肉の繊維や細胞を壊すとタコが柔らかくなります。繊維を崩す方法は多数ありますが、一番効果があるのはスリコギなどで叩くことです。
魚を丸ごと美味しく食べよう!
スーパーで魚を丸ごと購入すると、新鮮な魚は刺身、頭と骨はアラ汁にできたり、魚の種類によっては内臓も美味しく料理にして食べることができます。利用法をご紹介します。
あらとカマを利用する
アラとは背骨・頭・尻尾・ヒレなど捨てる部分(身以外)です。カマは魚のエラ下から胸びれ部位です。どういった魚にもアラとカマがさばくとでます。
アラ料理
あら煮やアラ汁、だし汁にできます。アラ汁で使用される魚は、カンパチやぶり、タイ、鮭、キンメダイ、マグロ、カワハギなど大きめの魚が調理に使われます。
カマの料理
魚の左右2箇所から取ることができます。カマは脂がのっていて美味しい部位ですので、そのまま食べても美味です。塩焼きや唐揚げ、煮付け、混ぜご飯にもできます。
内臓が食べれる魚と食べれない魚の違い
魚が食べたエサは、腸(ハラワタ)を通って、体外に排出されますが、魚の内臓は食べたものによって食中毒になるので、一般的には下処理で取り除くので食べません。
腸の内容物の違い
魚では、サンマやサヨリ、トビウオなどが腸内に食べたものが残らず消化が早いため食べることができます。アユもコケなど人が食べても平気なものをエサにしているので食べることができます。昆虫を食べていたら内臓を食べないようにしましょう。
サンマは内臓が食べられる魚
スーパーで売られているサンマには胃がないため、体内の腸内に内容物(うんち)が残らず排出されるので、サンマの内臓は食べることができます。寄生虫の危険性はありますので加熱処理はしっかり行いましょう。
イカのワタ(肝臓)
イカの内臓ですが食べることができます。ルイベにすることができます。味噌漬けにもできます。イカワタのゴロ焼きができます。ゴロ焼きはイカワタの塩辛を叩いてイカの身の部分と痛めます。どの料理もお酒のつまみにピッタリです。
調理済みの魚
販売されている魚は、痛まないように内臓が取られている場合があります。内臓から痛み始めますので、鮮度がいい魚は内臓と丸ごと買えますが、調理済みと記載されている場合は、内臓とウロコが下処理されています。
骨を食べる
魚の骨料理には、中骨を使用しますが、中には頭や魚のカマを利用する場合もあります。どの部位も魚の旨みが凝縮されています。その旨みを引き出してあげましょう。魚ではアジやアナゴ、カレイ、キス、サンマ、イワシなどの中骨は骨せんべいで美味しいです。
魚の目玉
毒を持つ魚以外は目玉は食べることができますが、あえて食べる必要がない部位です。魚の目玉には、目に良い成分が含まれています。栄養素ではビタミンB1、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)など含まれています。食べ方は煮付けなどがおすすめです。
魚を捌いていて寄生虫が出てきたら?
寄生虫は目視で確認します。見つけても魚には問題ありませんので買ってきた魚を捨てる必要はなく、加熱処理で対応できます。冷凍するケースでは、マイナス20度24時間(家庭用の冷凍庫では48時間)で寄生虫は死滅します。
寄生虫が出てきたときの対処法
寄生虫では、アニサキスが大部分で、養殖での寄生の心配はないです。アニサキスが高確率で寄生しているのは加熱用で販売されています。プロによる選別がされています。
アニサキスが大部分
スルメイカ、鯖(サバ)、鮭(サケ)総じて寄生しています。生きたまま寄生虫を食べると体内で激痛が起こります。内臓の表面にいるのはさばくと取り除くことができますが、時間が経つと身の部位まで侵入します。刺身のアジ、サンマ、ヒラメにも寄生していることがあるので注意が必要です。
ニベリニアについて
スルメイカに寄生しています。生食をしても無害です。スルメイカでは身の部位に寄生していて、テンタクラリア寄生虫もカツオなどに寄生していますが、生食しても無害です。