ホンムシ(本虫)などと呼ぶ場合も多く、こちらもイソメの仲間です。アオイソメなどより太さと長さがあり、においも強いのでウナギはもちろん、大型の魚も好むものが多くいます。虫エサの中では集魚力はトップクラスです。
マムシの特徴
体液のにおいがとても強いのでウナギに対するアピールは強く、餌持ちも比較的いい餌です。しかしマダイ、チヌ、カレイ、フグ、アナゴなども好むので餌取りも多く寄ってきます。値段はかなり高価ですが20cm以上の大きさのものも多いので切って使うことが多いです。
マムシの入手方法
釣具店で購入する場合、50g程度で1000円前後が一般的です。採取することもできますが必ず事前に漁業権を確認してから行いましょう。余った場合には塩漬けなどにして保管することもできます。
マムシのつけ方
太く長いので5cm程度に切ってから通し刺しにしましょう。切ると針を刺した部分だけでなく断面からも体液が出てくるためよりアピールが強くなります。
ウナギ釣りの餌⑥アナジャコ
アナジャコは甲殻類の一種で、ゲンダやカメジャコとも呼ばれています。干潟や河口の砂地の中に穴を掘って潜み、プランクトンを食べている生物です。河口付近でのウナギ釣りでは最も効果的だという釣り人もいて、非常におすすめできる餌です。
アナジャコの特徴
河口付近に生息するウナギは食べ慣れているため、非常に食いつきがいいです。しかし生命力が強くないため、エアーポンプをつけて置いておきましょう。餌取りも好んで寄ってくる餌で、エイがかかることもあります。また、冷凍したものはよりにおいが強くアピールがあるので生き餌より釣れることもあります。
アナジャコの入手方法
釣具店などで餌として販売していることもありますが、生命力があまり強くなく維持管理が難しいため売っている店はかなり少ないです。冷凍したものであれば手軽にインターネットで購入することもでき、1匹50~100円弱で販売されています。
また、自分で採取することもできます。干潟で数mmほどの小さな穴を見つけたらそこを少し掘ってみると2cm前後の穴になります。そこに習字用の筆を突っ込んでしばらく置くと、侵入者を追い出すためにアナジャコが筆を押し上げます。そこを引きずり出して捕まえます。
アナジャコのつけ方
アナジャコはしっぽ側から2節目を畳んで尻掛けにします。いったん腹側に貫通させ、もう一度針先を背側に出すようにしてしっかりとかけましょう。身や関節が弱いので、かけ方が甘いと仕掛けを投げ込む際にアナジャコだけ飛んで行ってしまうことがあります。
ウナギ釣りの餌⑦芝エビ
芝エビはご存知の通り食用としてもおいしいエビですが、これもウナギ釣りの餌になります。内湾に生息し、昼間は砂や泥に潜って隠れており、夜に活動する習性があるので自然界でもよくウナギが食べています。
芝エビの特徴・入手方法
ウナギが食べ慣れている餌なので食いつきはそれなりに良い餌です。釣具店やインターネットでも冷凍のものが売っていますし、スーパーで冷蔵されているものを買って使用しても問題ありません。もしスーパーにあればそちらの方が安いようです。ただチヌやエイなども釣れることがあり、エイが釣れるとかなり大変なので注意しましょう。
芝エビのつけ方
10cmほどの大きさのものが多いので、頭や殻がついている場合はとってから通し刺しにします。小さいものや生きているものの場合はそのまましっぽ側をチョン掛けにします。その際はしっぽを切り落とすと通しやすくなります。芝エビ以外にもテナガエビやモエビなどでも釣ることができます。
ウナギ釣りの餌⑧魚の切り身
ウナギは魚の切り身でも釣ることができます。様々なものを食べるので使用する魚もいろんなものが使用できます。川でも海でも、その場所にいる魚を釣って使用するとより効果的です。大きい魚は下ろした切り身を使用し、小さなものは丸のまま使用しても大丈夫です。