においはやや弱いのでアピール力には少し難がありますが、外道はあまり寄り付かないので、虫餌を使用していて外道ばかり釣れて困る時にはもってこいの餌です。虫餌で釣れるハゼやセイゴなどをそのまま餌として使用することもできますし、サバなどの切り身をスーパーで買って持って行ってもいいでしょう。川ではアユなども有効です。
魚の切り身のつけ方
基本的には三枚おろしにした身を適当な大きさに細長く切って、縫い刺しやチョン掛けにします。小さめのハゼやワカサギ、キビナゴなどを使う際は丸ごとつけても大丈夫です。釣った魚を餌とする場合はおろせるようにナイフなどを持っていきましょう。
ウナギ釣りの餌⑨レバー
水中にはないものですが、なんとレバーでもウナギが釣れるのです。独特の血のにおいがウナギを寄せやすく、実は精肉加工場の排水口付近は知る人ぞ知るウナギ釣りのポイントだったりします。牛・豚・鶏は特に問わないようです。
レバーの特徴・入手方法
スーパーで手軽に、しかも安価に買うことができる餌です。ウナギは悪くなった餌は好まないので、なるべく新鮮で張りのあるものを選んでください。血のにおいが水中に拡散しやすいため集魚効果がありますが、ナマズやスッポンなども釣れることがあります。
レバーのつけ方
適当な大きさに切って縫い刺しにするか、通し刺しのようにして糸のほうまでこき上げてもよいでしょう。身が柔らかいため、キャストするときに外れやすいのでしっかりとつけるようにしてください。
ウナギ釣りの餌⑩ハヤゴ
ハヤゴとは四万十地方におけるオイカワやウグイ、イダなどの川魚の呼び方で、ハヤンボともいいます。動きが速いことからこのように呼ばれており、四万十川ではウナギ釣りに一般的に使われる餌です。
ハヤゴの特徴・入手方法
ウナギ釣りにはアユがいいとよく言われますが、美味で貴重なのでもったいなくて使えないという人にはぴったりの餌です。販売しているお店はあまりないので川で釣ってそれを使用する形になり、入手の手軽さでいうとやや難があります。
ハヤゴのつけ方
三枚おろしにして縫い刺しまたはチョン掛けにするとよいでしょう。四万十川ではハヤゴをぶった切って針につける漁法もあり、その地域では大きなウナギを釣るにはベストな方法だと言われています。
ウナギ釣りの餌⑪ヒル
ヒルというと血を吸うちょっと危険な生き物のイメージがありますが、ウナギが食べるのは血を吸わないヒルです。一部のウナギ捕り名人の中にはヒルしか使わない人もいるようで、一番釣れる餌だと言う人もいます。
ヒルの特徴・入手方法
これは釣り餌として販売しているものではないので、自分で採取することが必要です。ウナギが釣れるヒルはきれいな水質の川にいるもので、石の裏などにくっついています。近年はヒルが生息できる川が減少しており、見つけるのは大変ですが、いる場所を探し当てられればウナギ以外の魚が釣れることはあまりなく、釣果が期待できます。
ヒルのつけ方
ヒルは片側に吸盤があり、それで石などにくっついています。針につける際はそちらから通して1匹掛けにします。表面が滑るのでつかみにくく、軍手などでつかむとつかみやすいですが柔らかいために弱らせてしまいやすいので気を付けましょう。
ウナギ釣りの餌⑫コオロギ
コオロギは夏の終わりや秋になると出てくる昆虫で、その声を聞くと秋を感じる人も多いと思います。ウナギはなんとコオロギも食べるので餌として使用することができます。コオロギは夜に活動するので、同じく夜行性のウナギと遭遇する場面も多いのかもしれません。
コオロギの特徴・入手方法
近くにコオロギがたくさんいる場所があるのであれば楽に手に入る餌となるでしょう。ペットショップで購入することもできます。しかし釣果としては今ひとつだという意見も多いです。イワナやヤマメ、コイやブルーギルなども好むのでそちらが釣れてしまう場合もあります。