「ムラサキカガミ」が呪いの言葉だとすると、これに対抗できるのは「ピンクノカガミ」だという説です。さらに、「ピンクのカガミ」と唱えることにより、不幸を遠ざけ、「幸福」になれるというとても欲張りな呪文です。
対処法③忘れる
これができれば悩まないのですが、大騒ぎしている時点ではとても思いつきませんが、人間は意外に忘れっぽい生き物なのです。時間が解決してくれることに期待して、くよくよしないというのが、結構現実的です。(実際、20歳まで覚えていても死ななかった人がほとんどですし。)
ムラサキカガミと似た都市伝説
ムラサキカガミと似た都市伝説は他にもあります。いずれも、その言葉を知って覚えていると、20代までに死んでしまうと言われているものです。ムラサキカガミを忘れても、この話で新たな呪いを受けてしまい、ついでに忘れていたムラサキカガミも思い出してしまうという悪循環に悩まされることがあります。
赤い沼
「赤い沼」は、高階良子の漫画で、1976年11月の月間「なかよし」に収録されました。籠女(かごめ)という少女がザクロを好んでいましたが、赤沼の小島にある鬼子母神の祠を開けたら、村の子供たちが食い殺されるという惨劇が起きます。それと時を同じくして、籠女はざくろを口にしなくなりました。
籠女は血の味を覚えたのでザクロを食べなくなってしまったのです。悪鬼と化した籠女は村を訪れていた野上という研究者によって撃たれて死にます。このような恐ろしい猟奇的な物語が下敷きにあり、「アカイヌマ」という言葉を覚えていると、20代までに死んでしまうという都市伝説が生まれました。
イルカ島
「イルカ島」という言葉を20歳まで覚えていると、電話がかかってきます。そして、「あし、いるか」と質問をされます。これに「いらない」と答えてしまうと、足を奪われてしまうのです。でも、安心してください。これには確実な対処法があります。「いる」と答えれば、電話はその場で切れて、何も起こりません。
血まみれのコックさん
20歳を過ぎても、「血まみれのコックさん」という言葉を覚えていると、血まみれのコックさんがやって来て、連れ去られて行方不明になってしまうという都市伝説です。ちなみに名前は「サンジ」というらしいです。
ムラサキカガミの正体と言われている話
ムラサキカガミの背景になった話は既に紹介しましたが、この話の恐怖の源は、「紫色」と「鏡」と言えます。この言葉は見方によっては恐怖心を助長させかねません。どうしてそのように感じるのでしょうか。次項で詳しく説明しましょう。
正体①ハンセン病との関係
その昔、ハンセン病にかかった患者のただれた肌が紫色だったため、この病気への偏見と、死に対する恐怖とから、この都市伝説が生まれたという説があります。ハンセン病は遠い昔から世界の各地に存在していました。古文書や宗教書にも記述が認められます。1873年にハンセンが菌を発見するまでは、差別的に見られていた歴史があります。