機能を持続させるメンテナンス法
ここまでレインウェアの性質と機能、そしておすすめのアイテムをご紹介してきました。せっかく手に入れた相棒ですから、その機能を長期に渡って共有したいところですよね。ここからはレインウェア、特にゴアテックス素材を使用したものに着目して機能を持続させるメンテナンス法をご紹介します。
洗濯をすると機能が低下する?
雨を防ぐ為のレインウェアを洗濯するのは何となく不安ですし、実際には雨の日に使用することが多くあまり汚れることのないので洗濯は必要ないのではと思いがちですよね。でも実は、洗濯しない方が逆に機能を低下させてしまうのです。では、機能低下の理由と具体的な洗濯方法をご説明します。
塵も積もれば穴ふさぐ
何度もお伝えしている通り、レインウェアの生地にはごく小さな穴が存在します。ゴアテックスに至っては1平方センチメートルの中に14億個という目に見えないほどの微細な穴ですから、少しの汚れですぐに穴がふさがれてしまいます。ということは・・・
レインウェアが呼吸困難に
もうお解りですよね。生地が汚れてしまうと穴がふさがれてしまい、透湿性が失われ水蒸気を逃すことができなくなってしまうのです。そうなるとレインウェアは内側で蒸れてしまい、水がしみ込んだように濡れてしまうことになります。そうなることを防ぐ為に、きちんと洗濯をして生地の透湿性を保ってあげましょう。
洗剤にも気を付けましょう
普段使用している洗剤には柔軟剤や漂白剤、芳香剤の混ざったものが多いので避けましょう。それらの成分は衣類に残ることで効果を発揮しようとする成分なので、汚れと同様に穴をふさいでしまうことになるからです。また、粉末洗剤も同様の理由で望ましくありません。使用するのは混ざり物のない液体中性洗剤をおすすめします。
「モンベル O.D.メンテナンス ベースクリーナー」というアウトドアウェア専用の洗剤も発売されています。国産品で専用の洗剤なら安心して使用できますよね。Amazonカスタマーレビューも全て五つ星の評価をもらっている商品ですので、ぜひ使ってみて頂きたい洗剤のひとつです。
洗い方にも気をつけましょう
まずは洗濯タグを確認します。生地によっては洗濯機が使えないものもあるので、その場合は手洗いしましょう。洗濯機で洗えるものはしっかりファスナーやマジックテープを閉じ、収納できるフードは出しておきます。そして、すすぎは洗剤の残存をなくす為に普段の倍くらい時間をかけて充分に行ってください。
乾燥器の使用はOK?NG?
乾燥器は生地が傷んでしまうという印象を持っている方も多いのではないでしょうか。レインウェアの場合、乾燥器を約20分間使用することで熱処理を同時に行うことが出来るので「撥水性」を回復させることにもつながります。乾燥機は積極的に活用するのがおすすめです。
撥水性をより高めてくれるスプレーもあり商品によって様々な特徴がありますが、TOKO(トコ) というメーカーから発売されている撥水スプレー「 Eco テキスタイルプルーフ」は高性能撥水・耐汚スプレーで、環境にやさしい生分解性分を使用したエコロジーな商品なのでおすすめです。
レインウェアはぜひとも用意しておこう!
いかかでしたか?レインウェアって性質や機能を調べると意外と奥が深くて、こんなにも進化しているんだなぁと感じて頂けましたでしょうか。雨が降っているからこそ釣りへ出かけたくなるお気に入りのレインウェアと出会うお手伝いができましたら何よりです。最後までお読み頂きありがとうございました。
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