「古代の亀」アーケロン|史上最大の亀の知られざる生態に迫る

発達した前ビレがあり、獲物の捕獲時にはヒレを利用して非常に早い速度で狩りを行っていました。この亀は非常に強いワシのような口蓋を持っていて、そのワシのような口蓋で堅い殻なども砕いいてアンモナイトなどの堅い獲物を食べていました。

 アーケロンは毒のあるクラゲも食べることができる

kmerriman / Pixabay

クラゲには猛毒を持っているものもいます。しかしウミガメの多くは猛毒のあるクラゲの毒に対する免疫があり、難なく猛毒のあるクラゲを食べることができます。吸収した毒によって他の動物に捕食されるのを防ぐ効果もあったとされています。猛毒を持つ殺人クラゲ、キロネックスについて詳しく知りたい方はこちら

アーケロンの天敵は?

miniformat65 / Pixabay

水中の生存競争も陸上のように激しく、捕食する肉食の動物もたくさんいました。実際に骨格には前側のヒレや後ろ側のヒレが見つからないものが多くみられ、捕食者にヒレの一部を食べられることが多かったです。ここでは、どういった天敵がいたのかについて紹介していきます。

サメやワニのような肉食爬虫類

PIRO4D / Pixabay

浅い海域にいたため、ティラノサウルスのような陸上の生き物に襲われることは少ないですが、サメやワニのなどの中生代白亜紀後期に浅瀬にいた肉食動物にも狙われていました。その他のエラスモサウルスのような動物に襲われることも多く、日々天敵に日々ねらわれながら生活していたことが分かります。

最強のモササウルス

水中の生態系のトップに君臨していたのが全長15メートルにもなる爬虫類のモササウルスです。この生き物はサメやワニなども捕食対象にしており、アーケロンもモササウルスに狙われており、アーケロンにとって大きな天敵となっていました。

 アーケロンの骨がバラバラにならない理由

モササウルスなどの大きな肉食動物に襲われ、後ろビレをかみちぎられたら、逃げ切ることができずに全身ばらばらの骨が見つかると思う方もいるかと思います。なぜ片足だけが切れた骨格がよく見つかるのでしょうか?

NEXT 中程度の肉食動物に襲われることが多かった