「古代の亀」アーケロン|史上最大の亀の知られざる生態に迫る

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モササウルスなどの大型の肉食動物に襲われた場合は後ろヒレだけではなく全身が食べられてしまい、骨格が揃いませんが、中型のモササウルスや、小さなサメやワニなどに襲われた際に後ろヒレだけが失われたと考えられています。

オサガメは現代のアーケロンか?

最も大きいの亀となるウミガメの一種のオサガメはアーケロンと比べてどのような特徴があるのでしょうか?受け継いだ特徴や片方にしかないものを紹介していき、両者の相違点を紹介していきます。

アーケロンとの比較

アーケロンが北米大陸のコロラド州やサウスダコタ州の浅瀬にしか生息していなかったのに比べて、オサガメの生息地はとても広くなっています。インド洋、大西洋、地中海に生息しており、アーケロンと比較して回遊性が高くなっているのが特徴です。アーケロンは回遊性が高くなかったと考えられています。

絶滅危惧種

オサガメは急激に数を減らしており絶滅危惧種にも認定されています。主な減少の原因には人間による食用としての捕獲や、マグロの延縄漁にかかってしまうことなどがあげられます。そんなオサガメについて知ってもらい、保護活動を促進することを目的とした展示も行われているので紹介していきます。オサガメについて詳しく知りたい方はこちら

アーケロンプロジェクトでアーケロンを知ろう!

アーケロンは約6500万年前に絶滅してしまいましたが、現在でも復元された標本などでアーケロンについて学ぶことができる場所も日本にはたくさんあります。和歌山県の牟婁郡串本町にある海に関する展示を行っている串本海中公園では2019年12月29日まで、アーケロンに関する特別展示が行われています。

串本海中公園の展示

和歌山県の串本海中公園では、201811日~20191229日までアーケロンについて学ぶことのできる常設展示を行っています。展示場にはスギで作られあアーケロンの実物大の模型やアーケロンの生態模型、アーケロンが食べていたアンモナイトの標本などが展示されており、アーケロンについて詳しく学ぶことができます。

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