キスは刺身もうまい!簡単なさばき方や気になる寄生虫についてもご紹介

上記のさばき方を踏まえて、今度は動画で手順を確認しましょう。捌き方の手順自体はどれも大体同じですが、その中でも最も簡単に捌けるやり方をご紹介いたします。所要時間は、初心者だと動画のようにうまくいかない可能性もありますが、慣れてくると大体1匹あたり1分くらいです。

キスを刺身で食べるなら寄生虫についても知っておこう!

生魚を刺身で頂く場合、注意しなければいけないのが魚に寄生した寄生虫です。近年アニサキスなどの寄生虫が付いたまま食して人体に危害を加えたなどのニュースもありました。ここでは詳しくその寄生虫についてをご紹介していきます。

キスにも稀に寄生虫が

比較的寄生虫の少ないキスにも稀にフィロメトラや吸葉条虫属の幼虫などが寄生してしまっているケースがあります。刺身で食べる場合には十分に注意が必要です。ただしどちらも人には寄生しませんが、心配であれば加熱することをお勧めします。

他にも対策として手指、調理器具、食材はきちんと洗浄し、加熱、または冷凍処理をします。基本的に魚の内臓やその周辺には寄生虫が多く感染しているので、きちんと洗浄、処理することが大切です。

「フィロメトラ」「吸葉条虫属の幼虫」

フィロメトラは主にスズキやカサゴ、イサキなどの卵巣内に寄生します。体長約10から20mmで、黒色の糸状、円筒状です。吸葉条虫属の幼虫は主に鮭などの筋肉などに寄生します。体長は約10mm程度で白濁色でオタマジャクシのような形状をしています。成虫になるとサナダムシの仲間になりますが、両者とも人には寄生しません。

他のキスの刺身料理3選を見てみよう

一口にキスの刺身といっても、実は刺身を利用した料理が数多く存在します。その中でも実践しやすく、よりおいしくいただけるキスの刺身料理をご紹介いたします。ぜひご自宅で実践してみてください。

シロギスの昆布締め

調理方法はとても簡単で、用意するものはキスと昆布と日本酒のみです。キスは先ほどと同じように捌いておき、食べやすいサイズに分けておきます。昆布にはあらかじめ日本酒をかけておき、柔らかくします。昆布の上にキスを並べて、身がもちもちしたような感じになるまでラップをかけ冷蔵庫で寝かしておきます。これで完成です。

キスの身は水分が多く柔らかいので、昆布締めにすることで水分が抜け、本来の上品な甘みに昆布の旨味が加わり、非常においしいです。特に春から夏にかけての旬の時期のキスの刺身は上品で旨みがあり絶品です。

シロギスの刺身氷締め

こちらもシンプルで、用意するものはキスとポン酢、もみじおろし、氷です。こちらも刺身用に捌いておきますが、通常の刺身で食べる場合と違うのは、捌いた後、氷水に入れキンキンに冷やすことです。身の色が白っぽく変わったら水気を取って完成です。ポン酢にもみじおろしを絡めて食べると、口の中に本来の甘みがより広がり絶品です。

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