ワニの祖先は2億4000万年前に誕生したとされるクルロタルシ類です。恐竜が地上を席捲していた時期と重なりますが、恐竜が隆盛を極める前にはクルロタルシ類が恐竜よりも地上を支配していました。ただし、何らかの理由で恐竜に地上の支配権を譲り渡したあとは、恐竜の陰に隠れて生き延びました。
2億年前には湿地帯や淡水地帯に生息
6500万年前くらいには、小惑星の衝突により恐竜が地上から絶滅する事態になりますが、この時期もワニは生き延びます。恐竜から身を守るため、2億年前くらいから湿地帯や淡水地帯に生活圏を移し、体質を変温動物に変えることで、恐竜などの強敵や地球を襲った天変地異などから、その身を守ることに成功したのです。
大量絶滅の時代を何度も乗り越え今の姿に
このようにワニは様々な大量絶滅の危機を乗り越えて、今見られているような姿となって、現在までその種を生存させました。しかし、恐竜がいなくなった後にワニの前に立ちはだかったのは人間でした。様々な姿となったワニの祖先も、現在の姿のワニ以外は、その多くが絶滅してしまったのです。
伝説の巨大カメアーケロンに関する記事はこちら
イリエワニと日本の意外な繋がり
イリエワニは今まで見てきた通り、主に暖かい地域に生息していますが、意外にも日本とのつながりがあったことをご存知でしょうか。ここでは、日本と関わりがあった事例をご紹介したいと思います。