登山するときは両手が開いていることが大切です。山によってはごつごつとした岩場や鎖場などを、手を使って登らなければならないところもあります。もし転んでしまったときも、両手が開いていないと手をつくことができないので危険です。ザックは長時間無理なく背負い続けられるように体形にあったものにしましょう。
登山靴
お伝えしてきた通り、登山靴は大切な装備です。単に登山靴といっても、自分が登る山はどんなところなのか、どのような登山スタイルをとるのかなどによって選ぶべき登山靴は変わってきます。スニーカーなどではなく、しっかりと登山用のものを準備しましょう。
レインウェア
レインウェアを持っていれば、突然の気候の変化にも対応できます。雨が降った時は濡れることを防げますし、風が強いときの防風・防寒着としても使うことが多いです。雨風から身を守るため、必ず携行しましょう。
ヘッドランプ
日帰り登山なら、明るいので必要ないと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、思わぬアクシデントが起きて下山が遅れる場合もあります。そうすると山道に照明はありませんから、足元が真っ暗で危険です。こちらも必ず携行しましょう。
あると便利なもの
上記までは必須装備ですが、さらに持っていくと良いものをピックアップします。登山するときの状況をイメージしながら、どんなものが必要なのか想像しましょう。登山は外の環境に影響されますので、環境の変化に対応できるように準備していきましょう。
水分
山には川が流れていて、きれいな川だったら水も飲めそうですよね。しかし見た目はきれいでも、身体にとって良いかどうかは判断できかねます。緊急時いがいは、飲料用水分を用意し、そちらを飲むようにしましょう。周囲の環境にもよりますが、日帰りの登山でも最低1L以上は持っていきましょう。
行動食
山登りをして、頂上でお弁当を食べる!のもよいですが、休憩都度に少しずつ食べられるものも持っていくとよいでしょう。状況によってはゆっくり座って食べるということができないこともありますので、パン・おにぎり・せんべい・お菓子・飴など食べ歩きできるもの、少しずつつまめるものなどが良いです。
地図
自分の行く場所が、どのくらいの距離を歩いて、どのくらいのコースタイムになっているのか、おおよそをつかんでおきましょう。今は情報化が進み、スマートフォンやタブレットのアプリで地図が見られますが、山の上では充電切れや電波が届かないなどのアクシデントなども予想されますので、紙の地図があるとよいでしょう。
防寒着
山の気候はとても変わりやすいものです。頂上に向かって歩いていくと気温はどんどん下がっていきます。さらに雨などが降ってくるとどんどん気温も下がり、体温も下がっていってしまいます。レインウェアのほかにも、フリースや薄手のダウンジャケットなどをひとつ持っていくとよいでしょう。
帽子
登山は長時間外の環境にさらされるので、状況によっては日が強く当たることもあります。日焼けや日射病予防としても日差しを遮ることのできる、ある程度つばの大きな帽子を持っていくと良いです。
ストック(トレッキングホール)
ストックは正しい使い方をすれば、確実に足の負担を減らすことができ、登山がぐっと楽に感じられるようになります。膝や足の裏への負担も減るので、長時間登山を続けるためにも役立ちます。使いこなせるようになると、まるで体の一部のようになるので、ぜひ使い方をマスターして快適な登山をしましょう。
ザックカバー
登山用のザックには、もともと撥水加工がされているものもありますが、雨が激しすぎる場合は防ぎきれません。ザックが濡れると重くなり体に負担がかかるので、カバーをつけるとよいでしょう。中にはザックにカバーがついているものもあります。
手袋
登山をするとき、山によっては手を使って岩場や鎖場を登ることもあります。そのときに手袋があれば、手を保護できます。防水加工してある手袋を選べば、雨や雪が降った時に手が冷たくなるのを防ぐことができます。