アオバアリガタハネカクシの体液は毒!やけどに似た症状や処置方法もご紹介

アオバアリガタハネカクシの体液と接触したことで、形成された火傷や水疱。ここで気になるのは、「やけど虫」という別名があるとはいえ、実際の火傷を負ったときと同様の治療で問題ないのかということです。

やけどと同じような処置を

ElasticComputeFarm / Pixabay

結果的に水疱やミミズ腫れなどの症状が生じた場合、原因の詮索はあまり意味がありません。治療法としては、通常の火傷に対して有効な軟膏を塗ることが適切です。火傷の腫れ・炎症を抑える上では、ステロイド配合の軟膏が有効ですが、使用法を誤れば皮膚の萎縮、赤みを帯びるなどの副作用も現れるため、基本は皮膚科の受診をおすすめします。

虫刺され薬は効くものと効かないものが

Myriams-Fotos / Pixabay

体液の付着時、虫刺されに有効な薬を使ってよいかは成分によります。たとえば、アンモニア成分が強いものは刺激も強く、かえって皮膚が爛れる可能性もあるため、控えましょう。虫刺されの場合も抗炎症効果の強いステロイド薬が効きますが、やはりむやみな使用は避けた方が賢明です。まずは抗ヒスタミン薬の塗布で経過を見ることを推奨します。

アオバアリガタハネカクシの対策

アオバアリガタハネカクシに接触することの危険性を解説してきましたが、最も重要なのは被害を未然に防止することです。蚊のようにヒトの持つ血液を求める性質などはないため、工夫することによって遭遇を極力回避することはできます。

アオバアリガタハネカクシを避ける

生息・繁殖しやすい時期・土地の特徴についてはこれまで解説した通りです。一方でこの昆虫は光に引き寄せられる特質があります。庭で発見されたり、家屋に浸入して来るのは明かりにつられているからです。夜間は、照明の光を直接外に漏らさないようにし、虫の集まる街灯にはむやみに近付かないようにしましょう。

虫除けスプレーを使う

satynek / Pixabay

アオバアリガタハネカクシへの対策は他の害虫と特に変わりません。野外では虫除けスプレーを使いましょう。特に肌の露出しがちな首回りや手首・足首は入念に噴霧しておきましょう。以下におすすめの虫除けスプレーを記載しているので、参考にしてください。

肌の露出を少なくする

6335159 / Pixabay

肌の露出を控えること自体は、全ての害虫対策に言えることです。草木の生い茂る野山を歩く際、草木によるかぶれを回避することもできます。種類によっては服に噴霧しても効果を発揮する虫除けスプレーもあります。

アオバアリガタハネカクシを家に入れない!

josemdelaa / Pixabay

人間の血液や食料を求めることはありませんが、光には引き寄せられるアオバアリガタハネカクシ。つまりは人家の明かりに誘われて、侵入してくる可能性があるのです。成虫の増える梅雨~夏にかけては何らかの対策が必要です。

家に入れないように

image4you / Pixabay

ドアを開けたまま放置しない、窓は網戸を閉めてから開ける、室内用防虫スプレーを使うなどが効果的です。もっとも網戸だけでは隙間から侵入される可能性があるため、網戸~窓近くの外壁まで防虫効果のあるエアゾール、またはスプレーを噴霧しておくことがおすすめです。

入ってしまったら手で触らない!

betexion / Pixabay

被害を防ぐ上で最も大切なことは、この昆虫の体液に触れないことです。すでに肌に付いているところを発見した場合は、潰さないようタオルやハンカチなどで払いのけて下さい。潰すと体液が出てしまうので、たとえ布越しであっても、接触のリスクが高まります。

NEXT アオバアリガタハネカクシに効く防虫グッズ3選