ポヴェーリア島は幽霊に呪われた島?忌まわしい歴史と島のゆくえ

かつてこのあたりは、ラグーンのなかでも良い漁場でした。しかし、度重なる恐怖の噂によって今では地元の漁師すら近づこうとはしません。下手に近づいて呪われでもしたら大変だからです。それにイタリア政府のお達しもあるので気軽には近づけない島になってしまったのです。

ポヴェーリア島が競売にかけられた理由は?今後の島はどうなるのか

MustangJoe / Pixabay

イタリア政府はこの島を国有化してましたが、未来永劫そのままアクセスを制限して保管しようとした訳ではありません。そこには確固たる計画があったのです。とうとう動きを見せた政府は何を目論んでいるのでしょうか。

イタリア政府はポヴェーリア島を競売に

QuinceMedia / Pixabay

イタリア政府はこの島を競売にかけて、いくらかでも収入を得ようと考えています。そもそも近年のこの国の台所事情は大変厳しく、できれば外貨を獲得したいというのが本音のようです。そのために、この島の今までの評判などおかまいなしに、競売に勝負を賭けてきたのです。

競売の条件はあくまでもリース

NeuPaddy / Pixabay

イタリア政府がこの島を競売にかけると言っても、島の所有権を売却するつもりはありません。リース契約を結ぼうとしているのです。しかも、リースの契約期間は99年となっています。どこかの国が契約してくれれば狙い通りですが、うまくいくのでしょうか。

高級ホテルを建てたいという政府の望みは叶うのか

bottlein / Pixabay

政府の目論みとしては、現在はかなり古くなってしまいましたが、島の施設をリニューアルして、高級ホテルを建ててもらいたいということなのです。このには今までも、外国のテレビ局などが取材に訪れて知名度は十分ですので、心霊スポットなどとして売り出せるのではと期待できます。しかし地元の住民は募金をして反対運動をしているようです。

過去のペストの流行について

geralt / Pixabay

この島では主としてペストにかかって隔離のために連れてこられて、結果的に亡くなった人が大勢いました。ではこれまでに世界中を恐怖に陥れたペストの流行とはいったいどのようなものだったのでしょうか。

東ローマ帝国

jarekmarszal / Pixabay

542年からその翌年にかけて東ローマ帝国で流行したペストが、ヨーロッパ最初の記録となっています。この流行の範囲はアジアやアフリカ方面まで拡大し、当時の人口の半分が死亡したと言われています。

14世紀のペスト大流行

janosvirag / Pixabay

それまで久しく流行していなかったのですが、14世紀に入って世界中を巻き込むペストの大流行が中国から始まりました。中国の人口を半分にして、ヨーロッパに伝わってからは当時のヨーロッパの人口の3分の1から3分の2の2000万人から3000万人が死亡しました。結局、全世界の人口の約30%が死亡したようです。

NEXT 中世以降