パクチーとカメムシの匂い成分は同じだった!?カメムシで代用できるって本当?

パクチーの細かくくだいたニオイ成分は、decanal、(E)-2-decenal、(E)-2undecenal、2-dodecenal、(E)-2-tetradecenal、以上五つの成分がパクチーの主なニオイ成分になっています。

カメムシのニオイ成分

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一方、カメムシの細かいニオイ成分は、(E)-2-hexenal、(E)-2-octenal、4-oxo-(E)-2-hexenal、(E)-2-hexenyl acetate、(E)-2-octenyl acetate、以上五つの成分がカメムシの主な成分となります。

結論:似たニオイである!

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上記を比較すると、パクチーとカメムシの主な成分は違っています。つまり、ニオイ成分が全て合致しているわけではありませんでした。

しかし、カメムシには他にもニオイ成分があり、(E)-2-decenalが入っています。そして、草のような臭みがあるhexenalをもつカメムシは、パクチーと共通の(E)-2-decenalをも含まれているため、このふたつのニオイは似たものだと考えられます。

パクチーはカメムシ臭くて嫌だ!遺伝子で好き嫌いが決まる?

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パクチーの好き嫌いって、かなり分かれますよね。実は、もともと持ち合わせている遺伝子によって、パクチーを苦手とする人がいるのです。

アルデビトに反応しやすい人もいる

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カメムシとパクチーが共通する成分のdecenalやhexenalは、アルデビドと呼ばれる成分の仲間です。このアルデビドは、石鹸や香水にも含まれる成分のため「アルデビドをもつパクチーは食べられないもの」と脳が認識してパクチーを食べられない人が中にはいます。

それは、アルデビドに対し反応が強く出る遺伝子をもっているため、パクチーを遺伝子レベルで受け付けられない特異体質の人のようです。

パクチーの代用でカメムシを使う!それって本当!?

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パクチーとカメムシのニオイは同じではないものの、似たニオイである。ということは、カメムシはパクチーの代わりにもなるのでしょうか?

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