未だ残る負の遺産京都崇仁地区!影ある過去から光ある未来へ!

部落には独特な苗字が存在します。もともと限られた人が寄り集まっていた地域なので親族一同がその地に住んでいます。苗字が偏ってしまうのは当然のことかもしれません。部落差別の意識が強い人にとっては、名前を聞いただけでピンときてしまうようです。

被差別部落出身ということで結婚に反対される

被差別部落出身者との結婚が許されなかった!これは昭和の時代にはよくあった話です。いつの時代でも若い人は古い慣習にはとらわれません。若い男女が思いを寄せ合い結婚の約束をしても、どちらかが部落の出身だと知れると両親や親せきから猛烈な反発がありました。

就職や昇進で差別を受ける

履歴書に書く名前や住所や通っていた小中学校から被差別部落出身者であることは容易に想像がつきます。被差別部落出身者というだけで面接さえ受けることが出来なかったり、就職が出来ても昇進が出来なかったりという差別がありました。

思ったほど悪くない崇仁地区の治安

現在の崇仁地区は、差別を受け続けた人が一般の人に対して敵意をむき出しにしている地域かというと、全くそんなことはありません。衰退している感じはあるものの、危険を感じるような地域ではありません。

どこにでもある普通の街の光景がある

今の崇仁地区はどこにでもある風景の街並みです。ここが関西でも指折りの被差別部落地域だと説明を受けなければ気が付くこともないレベルです。京都駅に近くて住みやすそうな町だという印象さえ受けます。

地元のソールフード「まんぼ焼き」が味わえる

関西の粉ものは、お好み焼きやたこ焼きが美味しくて有名。京都にも美味しい粉ものがあります。それが「まんぽ焼」です。お好み焼きより薄くて、うどんや中華麺が入るのが特徴です。とろりとした卵を絡めて食べると最高。このまんぽ焼は崇仁地区が発祥の地だといわれています。

京都駅にごく近いにも関わらず家賃が安い

崇仁地区は京都から徒歩10分で行ける超好立地。それなのに家賃は他の地域と比較するとずいぶんとお安めです。現在でもその傾向はみられます。老朽化した建物が古いせいもあります。現在、京都駅東側を再開発する動きが活発になっています。開発が進めば崇仁地区にも光が差すかもしれません。

崇仁地区にはフェンスが多いのはなぜ?

崇仁地区を歩くと非常にフェンスが多いのに気が付きます。それも2m近い高さで有刺鉄線を張ってあるフェンスが多いです。そしてそこら中に空地があります。歯抜けになった感じですさんだ感じがします。

ユーチューブの動画で崇仁地区をご案内します

動画を見た感じはいかがでしょうか?ここは本当に京都駅から徒歩で10分程度の場所です。空き地だらけで人通りが少ないのもわかるのではないでしょうか?そして立っている建物がどれも古いです。この地域だけが時代から取り残されて孤立してしまっています。

空き地の所有者は行政所有の物がある

崇仁地区の空き地は行政が所有するケースもあるようです。県有地や国有地として行政が所有し部落問題を根本的に解決し、京都駅東地域の再開発を図る目的だといわれています。フェンスに囲まれた土地は新しく呼吸を始めることが出来るのでしょうか。

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