おぞましい珍味・カースマルツゥの正体に迫る!気になる味や入手方法もご紹介

糖尿病患者の壊疽した部位の治療法として数千年も前のミャンマーの医師が行いました。麻酔を使わず安価に治療ができることから普及しました。

日本でも医療用のウジ虫を製造している業者がいます。ただ日本の場合は自由診療のため高額となっています。

医療用ウジ虫は世界に認められている

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2004年にアメリカの食品医療品局は、医療行為にウジ虫を使うことを正式に認めました。ウジ虫が動いて体内に入ってしまわないように浸透性のある小さな袋に入れて患部に当てるという使用法を推奨しています。

ウジ虫が壊死した組織を食べてくれる

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壊死した組織を食べる習性があるため、重篤な副作用の心配もなく糖尿病壊疽患者の治療に役立っています。現在では約2000か所の医療現場でウジ虫を用いたマゴットセラピーは普及しているほど、困っている人を助けているのです。

腐敗臭を発するというデメリット

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自然な治療法ができるというメリットがある半面、デメリットもあります。壊死した部分を食べる際に発するアンモニア臭や腐敗臭は、不快なものです。

女性に多く見られますが、虫を触ることに嫌悪感を抱く患者さんには難しい治療法です。

中国でウジ虫が大活躍!

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中国南西部に位置する農場で、ウジ虫が大活躍しています。嫌悪感を抱く人が多いウジ虫ですが、この農場の人たちはウジ虫が活躍してくれているお陰で、大助かりなのです。

そして環境保護にも大変役になっているのです。一体どんな働きをしているのでしょうか?なかなか知らされることのないウジ虫の仕事ぶりをご紹介します。

中国の食品廃棄物問題が深刻

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中国では、食品廃棄物問題が深刻となっています。人口約14億人が住んでいる中国では、廃棄処分される生ゴミの量はなんと一人当たり年30㎏もあります。

14億人分が集まればとんでもない量となり、廃棄処分が深刻化しています。

食欲旺盛なウジ虫が大活躍

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中国で廃棄された生ごみをウジ虫に与えると、自身の体重の2倍もの生ごみを消費できるほど食欲旺盛なのです。約1㎏分のウジ虫たちに生ごみを与えると4時間で2㎏消費できる計算になります。

ごみ処理施設を稼働するだけでもたくさんのコストが掛かりますが、ウジ虫を使って処理すればコストもかからず環境も汚さないため、大事なエコ活動になっています。

ウジ虫は食物連鎖を支えている

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生ごみを消費する働きだけでなく、廃棄された食品を食べたウジ虫のフンは有機肥料として重宝されています。その肥料を使ってさまざまな食物が育ち、家畜の食料となり、家畜は私たち人間を支えてくれる重要な食糧となっています。

私たちが生きていくうえで重要な役割を賄っており、小さな虫ですが大切な食物連鎖を繋げている大きな存在なのです。

カースマルツゥは食べたくないという人へ!日本で食べられるちょいグロ珍味

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ウジ虫の入ったチーズなんてグロテスクで食べる気がしない!という方に、日本にもちょっとグロテスクな珍味があるのです。郷土料理として受け継がれている珍味もあります。

一体どんな珍味でしょうか?日本にもあった4つのグロ珍味をご紹介します。

①ササメ

北海道産のたこを使った珍味です。たこの肺をボイルしたもので、串に刺して醤油やポン酢をつけて食べたり、シンプルに塩をかけて食べます。漁師飯ですが通販でも買うことができます。

②イナゴ

草むらに潜んでいる昆虫で食べられる虫だということは有名ですが、実際に食べたことがない人が多いのではないでしょうか?今でも甘露煮として売られていますし、田舎の方へ行くと、田んぼや草むらで捕まえて自宅の鍋で煮る家庭もあります。

昔の食料が少ない時代の人々にとって、重要なタンパク源でした。

③ワラスボ

有明海で捕れる水棲生物で、紫色した体とギザギザした歯がグロテスクな見た目が特徴です。佐賀県の道の駅では干物がたくさん並んでいたり、スーパーでは鮮魚コーナーに生のワラスボが普通の魚と一緒に陳列されているほどポピュラーな生物です。

見た目のグロテスクから有明海のエイリアンという別名を持っています。

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