ミッフィーの口はなぜバッテン?かわいいキャラに隠されたミッフィーの闇がすごかった!

熊野筆といえば広島県に伝わる伝統の筆。経済産業大臣指定伝統的工芸品に指定されており、その条件の中の「100年以上の歴史を有し、現在も継続しているもの」で、これがいかに長く人々に親しまれているのか、おわかりいただけるでしょう。メイクブラシとしてたくさんの女性の心を鷲掴みにしました。

さりげない可愛さ「九谷焼」

そのはじまりは明暦初期(1655年頃)、その後わずか100年たらずで廃窯し、紆余曲折を経て文政六年(1823)に再開された…といった並々ならぬ歴史が詰まった伝統工芸品です。伝統的でありながら、どこかモダンで、若い人にも手に取りやすい絵柄が特徴的。さりげないミッフィーの眼差しが優し気です。

芸術家ディック・ブルーナ

うさこちゃん びじゅつかんへいく (ブルーナの絵本)

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さて、ミッフィーへの評価というのが、これで概ねわかったのではないでしょうか。世界中に愛され、伝統を支えるキャラクター。では生みの親ディック・ブルーナ、彼のアーティストとしての面を見ていきましょう。

アンリ・マティスとの出会い

それまでゴッホやレンブラントなどの画集に親しんでいた彼は、レジェやピカソ、取り分けマティスの抽象的なシンプルな形や単一の色彩に衝撃を受けました。なめらかでよどみのない線を自分のものにしようとしていましたが、彼は当時のことを「模倣ではなく、彼になろうとしていた」と振り返ります。

「ミッフィー」にたどり着くまでの道のり

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マティスに線を倣い、レジェやピカソの最小限の色彩での表現に彼の創作意欲はどんどん掻き立てられていきます。そしてヘリット・リートフェルトに出会ったことで、ミッフィーの絵本の特徴的な正方形が生まれたのです。これら様々な画家との出会いで、ディック・ブルーナはミッフィーを構成する知識、技術を獲得しました。

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ディック・ブルーナから学ぶ「個性」の正体

昨今は「個性」というものに重きを置く風潮があります。シンプルなデザインというのは、特に個性が強く出なければその個人を認識できません。ディック・ブルーナは線、色彩、強弱、濃淡あらゆる要素を画家たちから倣い、差別化することで個性を獲得しました。

個性というと「たった一つの要素」で決まると思われがちですが、ディック・ブルーナを見ると、個性は「あらゆる部分を差別化し総合的に見た結果」のものだとわかります。複数の知識と技術からミッフィーは生まれたのです。

ミッフィーの口にまつわる都市伝説。可愛いだけにシュールすぎた!

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おどろおどろしい都市伝説や、可愛らしさとはうらはらな、シュールなエピソードとグッズ。意外なミッフィーの魅力には大人でも、否、大人だからこそ惹きこまれてしまうのかもしれません。今後も彼女は世界中から愛され、そして人々を魅了し続けていくのでしょう。

今回、ミッフィーの基本情報や豆知識、日本の伝統文化とのつながりなどご紹介致しました。特にグッズ関連についてはこんなものまで!と思うものまでたくさんあります。興味がある方はネットショッピングサイトなど覗いてみると楽しいかもしれません。

 

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