カニの甲羅の黒い粒々はカニビル!正体やおいしさとの関係、取り方までまとめ

実はこの「カニビル付きの蟹はウマい」という話、蟹を売るための「宣伝文句」だったのです。大体の国産ガニには、地理的な要因から、どう足掻いてもカニビルの産卵から逃れられません。カニビルが付着した商品でも売り上げが落ちない、むしろ上がる方法を考えた結果のことでした。

また、蟹を実際に手に取ってみて、身の重さを比べるお客さんも多かったそうで、身のスカスカ、とまでは行かないが、あまり詰まっていない、軽い蟹が売れづらい…という状況を打開するためにも、見た目にわかりやすいカニビルを利用し、美味さの基準と定めたのです。

カニビルの卵を取り除くのは手間がかかるから

天然 ズワイガニ 姿 大サイズ 蟹味噌たっぷりの厳選された ずわい蟹 約600g×2尾

Amazonで見る

売るための宣伝文句を考えるくらいなら、初めからカニビルを取ればいいじゃないか!と思うかもしれません。しかしながら、ほぼすべての蟹に卵が付着していることを前提に考えれば、一杯ずつ排除していくのは、大変な重労働になります。また、鮮度も落ちていきます。お客さんに新鮮な蟹を提供するためにも、必要な宣伝だったわけです。

カニビルの卵は気持ち悪い?卵の取り方を紹介!

出典:PhotoAC

寄生虫であるカニビルの卵が付いているのは嫌だと思う方や、中には粒々自体を見るのが苦手、という方もいるはずです。そんな方たちのために、カニビルの卵の落とし方について、少し紹介していきます。

亀の子タワシで豪快に削ぎ落そう

出典:PhotoAC

業者さんによれば、卵を取るには、タワシでゴシゴシと力いっぱい擦るのが一番無難で、手っ取り早い方法のようです。触れたくもない!というのであれば、ゴム手袋をして、削ぎ落し終えるまで耐えるしかありません。

カニビルの卵は包丁の先でこするのもおすすめ!

出典:PhotoAC

こちらは少し時間がかかるかも知れませんが、包丁の先で卵の根元から削ぐ方法もあります。ただ、包丁での作業は危険を伴いますし、蟹の甲羅はなかなか滑りやすいので、ケガには十分気を付けたいところです。

NEXT カニビルの卵がついたまま調理してもOK