彼岸花には毒がある!毒抜きの方法や様々な活用法をご紹介!

素人が彼岸花を薬代わりに使用するのは大変危険であり、毒にしかならない場合が殆どです。個人で彼岸花の薬代わりの使用は絶対に行わないでください。

彼岸花は毒抜きすると食べることも出来る!その方法は?

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毒素を持つ彼岸花ではありますが、正しい手順で毒素を抜いてやれば、食用にすることも可能です。

玉ねぎとよく似た球根は、きちんと毒抜きを行えば、じゃがいもと同じくらい栄養満点の食品になります。初めての場合も手順をきちんとこなせば安全に作れるので、是非挑戦してみて下さい。

毒抜きの方法①球根の皮を剥ぐ

最初に球根を覆っている黒い皮を剥ぎます。本体ほどではないとはいえ、皮の部分も毒は少量ですが含まれています。かぶれたりすることを防ぐ為に、必ず手袋をつけて行いましょう。

毒抜きの方法②すりつぶす

次に皮をむき、軽く水洗いを済ませた球根をおろし金を使ってすり潰していきます。すり潰す際も必ず手袋を着用して下さい。

球根はすり潰すと山芋のように強い粘りが出てきます。大きい塊のままだと、うまく毒素が取れず危険です。すり潰しにくいですが、ペースト状に近いくらい細かく丹念にすり潰して下さい。

毒抜きの方法③7回以上水にさらす

次にすり潰した球根を洗い、新たに水を張って7回以上しっかりと晒していきます。時間経過とともに球根のでんぷん質が沈殿してきます。

完全に沈み込んだら上澄み液を捨て、新たに水を入れてと言った作業を7回以上繰り返すことで毒素を抜き去ることがができます。

毒抜きの方法④天日干しで乾燥させる

最後に風通しの良い場所で、すり潰した球根を天日干ししていきます。しっかりと乾燥させ、ま2,3日経過すれば、料理に使用できる彼岸花粉の完成です。

球根800g分から取れる彼岸花粉は約17gと労力の割に非常に少ないです。時期にもよりますが、花の咲く前の最もデンプンを含んでいる時期だと、倍近く摂取量が変わってくるようです。

昔は彼岸花を食用として食べていた

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なぜ彼岸花を毒抜きまでして食べる方法があるのでしょうか?実は彼岸花は飢饉や食糧不足の際に食用として用いられてきた過去があるんです。

救荒作物として作られた

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毒がなければ、彼岸花の根はジャガイモと同じくらい多くのでんぷん質で出来ています。そして、毒素のリコリンは水溶性なので、水に晒してやることで毒抜きができ、食用にすることが可能です。

そして土壌が肥えていないような場所でも育つ植物なので、不作の際の食糧として昔から重宝されてきたのです。

第二次世界大戦時は非常食に

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食料困難が深刻化していた第二次世界大戦の頃には、カボチャの蔓や、トウモロコシの芯等と並び、彼岸花は貴重な食糧でした。

毒抜きをして粉末状になった彼岸花粉を、水で溶いて野草を混ぜ合わせ、お好み焼きのようにして食べたり、彼岸花粉をお団子状にしてすいとんの具材として食べていたようです。

彼岸花の名所おすすめ4選!

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毒や薬、食料にもなる彼岸花は、それ以外にもその独特の見た目で観賞用の植物としても非常に人気があります。花火のように華やかな姿で、群生している様は非常に圧巻で、和の美しさに満ち満ちています。

今回は日本国内の彼岸花の名所として話題のスポットを4つご紹介していきます。日常で見かける植物でもありますが、群生している様や背景の施設と相まって、日常で見るものとはかけ離れた荘厳な風景を楽しむことが出来ます。

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