ツァーリ・ボンバは全長8メートル、直径2メートル、重量はなんと27トンという巨大な爆弾です。その大きさ故、特別に改造された戦略爆撃機によって運搬されたましたが、それでも機内に納まりきれず半分が機外にはみ出していました。また重さにより戦闘機はスピードが出せず実用的ではありませんでした。
小型の弾頭をバラまくほうが効率的
やがて偵察技術の発達と核弾頭の命中率が上がったことにより、協力な水素爆弾を作る必要はなくなっていきました。また多弾頭ICBMが開発されたことで小型弾頭を多くばらまく方が効率的だと分かり、アメリカとソ連の水爆開発競争も終りを迎えることとなります。
ツァーリ・ボンバがもし日本に落ちたら…?
開発競争が落ち着いた水爆ですが、もしもツァーリ・ボンバが日本に落ちたとしたらいったいどのような被害がでるのでしょうか。大都市に落ちたことを想定し、被害が及ぶ範囲を具体的に見ていきましょう。
東京に落とされたら…
まず東京23区は激しい爆風と熱線によって完全に破壊され、何も残っていない更地になります。さらに埼玉、神奈川、千葉も深刻な放射能被害が及び、宇都宮や熱海までも爆風によって窓ガラスが割れてしまいます。ただた一発の爆弾で日本の中枢が壊滅するのです。
大阪に落とされたら…
大阪府は東京と同様に強烈な爆風とつよい熱線で崩壊します。神戸、京都、奈良にも熱線による深刻な放射能被害が及び多くの死者が出て建物も崩壊します。さらに爆風が届く範囲には淡路島や琵琶湖もすっぽり入ってしまいます。
最強にして最恐のツァーリ・ボンバ!
ここまで最強の爆弾ツァーリ・ボンバについてお伝えしてきました。今現在、ツァーリ・ボンバのような巨大爆弾は造られていませんが、世界には多くの核兵器が存在しているのが事実です。こうした核兵器を保有する諸外国は、核保有によって結果的に諸国間の均衛を保っているともいえます。
広島・長崎に原爆が落とされてから70年以上核爆弾は使用されていません。この後何十年、何百年後も核爆弾が使われることの無い平和な世界を願うばかりです。
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