トガリネズミはネズミじゃない?ユニークで可愛い見た目と生態の秘密に迫る!

手のひらの上で素早く動き回る姿が可愛らしく、世界最小と呼ばれるトガリネズミの大きさがよく分かる動画です。体重は1円玉2枚分より軽いので、花びらや葉っぱの上に軽々と乗れてしまいます!

可愛らしい後ろ姿

東京の多摩動物公園で展示されているトガリネズミです。丸々とした後ろ姿が可愛らしさを倍増させています。トガリネズミの毛並みはとても柔らかいことで知られています。季節によって毛の色が変わる種類もいるようです。

トガリネズミの繁殖時期

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多くの動物には繁殖行動が頻繁化する一定の時期があり、体内のホルモンの濃度の変化から行動に変化が現れます。野生動物たちの恋の時期と呼ばれ、結婚相手を探して子供を作り、育て、離れるまでの期間を指します。

トガリネズミの繁殖時期は?

トガリネズミは春に大きな繁殖時期の山があり、一部の種類は秋にも繁殖すると言われています。妊娠期間は長くて1ヶ月ほどで、子供は裸のまま、目を閉じた状態で生まれてきます。一度に生まれてくる子供の数は5〜7匹程度。また、メスがオスよりも長生きすると言われてます。

トガリネズミは可愛いだけじゃない?実は意外な一面も

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トガリネズミには常に食べ続けなければならない生態がゆえに発達した捕食能力があります。ミミズクやイタチ、ヘビなどの多くの天敵に狙われながら命がけで行うその狩りの方法は、見た目の可愛らしさからは想像もできない恐ろしい方法だったのです。

残酷な捕食をする種類もいる

現在日本に生息しているトガリネズミは、ミミズや昆虫を主食にしていることがほとんどです。ですが、北アメリカに生息しているブラリナトガリネズミは捕まった獲物は生き地獄をさまようと言われるほど、恐ろしい狩りをすることで有名です。

ブラリナトガリネズミは毒を持っている

ブラリナトガリネズミは毒性のある唾液を持つ小動物として知られています。この毒は殺すための毒ではなく、獲物の神経を麻痺させるための毒です。これは、神経を麻痺させることによって獲物を生きたまま何日も食べ続けることが出来るからだと言われています。

ただ、この捕食の仕方には理由があります。トガリネズミは体の小ささからエネルギーを体内に蓄えることが出来ません。食事をしないと死んでしまいます。捕食の仕方だけを聞くとあまりにも残酷ですが、ブラリナトガリネズミにとっては生きるための苦肉の策なのではないでしょうか。

小さな体を守る為のもう1つの武器

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ブラリナトガリネズミは毒を持つ生態に加え、強烈な匂いを持つことでも有名です。腹部にジャコウ腺と呼ばれる臭腺を持っており、そこから発せられる臭いはキツネや犬などがとても嫌う臭いだそうです。その為、死体であっても他の動物に食べられることなく、森林などで転がっている姿がよく見られています。

人間の新しい麻酔薬になる可能性が

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ブラリナトガリネズミの持っている「神経を麻痺をさせる毒」の効能を応用して、現在では痛みや麻酔として働くような特別な物質を作り出す研究が進んでるといいます。近い将来、トガリネズミの毒が新しい麻酔薬として開発される可能性があるかもしれません。

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