赤城神社主婦失踪事件の真相は?霊視結果やホームビデオの人物についても

ゲイル氏の透視によると、法子さんはやはり鳥居とは反対側の林の道へ入り神社へ向かったそうです。その途中、若い男性に「人が倒れているので、車に運ぶのを手伝ってほしい」と声を掛けられたと言います。この地点が娘に目撃された場所ですが、男性たちの姿は木陰に隠れて見えなかったようです。

倒れていた人物は中年の男性。法子さんはその優しさから「大丈夫ですか」と声を掛け、手を差し伸べます。林の中には神社への道、山道それぞれに続く分岐があり、男性達に言われるがまま、法子さんは山道の方へ進んでいったと言われています。

暴行を受けて車で拉致された

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透視は続きます。男性達に手を貸し、車まで着いていった法子さんは、そこで頭を殴られ気を失います。意識を失った彼女を車に乗せ、男性達はその場を去ってしまったそうです。ゲイル氏は「車の前に来ると何も見えなくなる。暗闇を感じる」と言い、そこで法子さんの視界が途切れたことを指しました。

また県警が動員した警察犬の捜索によると「県道に出た地点で匂いを見失った」という発表がありました。これがどの道のことかは公表されていませんが、車での拉致と考えると、匂いを見失ったこと、神隠しのように消えてしまったことも辻褄が合います。

男性達の目的は暴行だった

では、その男性達の目的は何だったのでしょうか。ゲイル氏によると、彼らの目的は金でも誘拐でも殺害でもなく、性的な暴行だったと透視されました。法子さんは殴られ、無理やり車に乗せられた後男性達のアジトへ連れていかれたそうです。そこで腕を縛られ、目隠しをされ、暴行を加えられたという霊視結果となりました。

法子さんは当時48歳。性的暴行のターゲットとはなりにくいように考えられますが、当日の服装から若い女性と判断され声を掛けられ、男性達も後に引けなくなったという説もあります。また、後述しますがこの付近では年配の女性を狙った暴行事件もあったことから、ゲイル氏の霊視は的を射ているのではないかという見方が有力でした。

翌日に解放されて転落死した

続く霊視では、法子さんは暴行の後、再度鉄の重りのようなもので頭部を殴打されたと言われています。そして翌日の夜、神社付近で解放。しかし法子さんは、ショッキングな体験と頭部への衝撃で意識朦朧としており、そのまま森へ迷い込み、崖から足を滑らせて転落。死亡したとの結果が出ました。

以上のゲイル氏の霊視には納得出来る点も多々ありますが、わざわざゴールデンウィーク中の観光スポットで拉致をするとは考えにくいとの意見が多く、不審な物音や悲鳴を聞いた人物もいない、また法子さんの持ち物も何も落ちていなかったことから、警察による二度目の捜索は行われませんでした。

「奇跡の扉TVのチカラ」で解決に至った例は?

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法子さん家族が期待を寄せた番組「奇跡の扉TVのチカラ」。事件の概要や関係者の呼びかけ、超能力者による霊視を中心にした内容でしたが、ではこの番組で実際に解決に至った事件にはどんなものがあったのでしょうか。

茂原市重機オペレーター殺害事件

2000年3月、千葉県茂原市に住む重機オペレーターの江澤重雄さん(当時49歳)が行方不明となり、2004年10月に男性の娘が当該番組にて情報提供を呼びかけた事件です。これをきっかけとして飲食店関係者から「失踪当日、この男性が居酒屋で暴行を受けていた」との情報が寄せられ、それを元に捜査は進み容疑者2名が逮捕されました。

岸和田だんじり妻殺害事件

こちらは2004年9月、大阪府岸和田市に住むだんじり祭り好きの藪野優子さん(当時40歳)が行方不明になった事件。翌年3月に夫、他関係者が番組に出演し、情報提供を呼びかけました。これをきっかけに捜査線上に女性の知人男性が浮上。アリバイに矛盾があったことから容疑者とされ、犯行を自供しました。

知人男性は藪野さんと不倫関係にあり、口論の末藪野さんを殺害。死体を山中に遺棄していたため、こちらも番組の力がなければただの行方不明事件として未解決のままだったと考えられます。容疑者は番組にも出演し、自身の身の潔白を訴えていました。

赤城神社主婦失踪事件の真相を検証

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捜査を重ねても良い結果が出なかったこの事件。それでは、他にどのような説が考えられるのでしょうか。ここでは、いくつかのケースを提示、検証したいと思います。皆さんも、法子さんがどのような目的でどこへ行ってしまったのか、想像を巡らせながらお読みください。

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