魚類No.2の巨大ザメ!謎多きモンスターサイズのウバザメの生態まとめ!

大きな口を開けてこちらに迫ってくる巨体を想像するとかなりの迫力ですが、見た目に反してとてもおとなしい性質のサメです。動きがあまりにゆっくりで簡単に捕まってしまうため、かつてはバカザメという和名で呼ばれていたこともあるくらいです。アホウドリと似たようなネーミングですね。

マンボウのようなサメ?

英語名では Basking shark、つまり、日向ぼっこをするサメと呼ばれています。これは、実際に海面で日向ぼっこをしているような姿から名づけられました。のんびりしすぎて船にぶつかってしまう事故が起きるほど、マンボウのようにのんびりした性質のサメなのです。

ウバザメはとても遅い

泳ぐのは苦手?

どれくらい遅いかというと、通常時で時速3.6㎞ほど、最速でも時速6.4㎞ほどといわれています。そのため、銛で簡単に捕まえられてしまうことから大きく数を減らしました。しかし、2014年に放送されたテレビ番組「ダーウィンが来た!」の中で、ブリーチングと呼ばれる大ジャンプをしている様子が撮影されました。

イギリスでの研究結果

最近になって、イギリスの研究者がこれまで考えられていたよりウバザメも頻繁に大ジャンプをしているという研究結果を発表しました。それほどの運動能力があるならなぜ簡単に人間に捕まってしまったのでしょう。やはり穏やかすぎる性質のせいでしょうか。

ウバザメの大ジャンプ

普段はのんびり泳いでいるウバザメが大ジャンプをするのは、仲間とコミュニケーションを取るためという説や、体についたヤツメウナギなどを落とすためという説があがっています。どちらにしても、のんびり屋のウバザメにとってはかなり気合が必要な行動なのは間違いなさそうです。

ウバザメの天敵

巨大魚のウバザメですから、大人になれば天敵といえるほどの生物はいません。生まれたばかりの子供でさえ体長1.5mから2mほどもあります。しかし、シャチやイタチザメなどの大型肉食動物がウバザメを襲うことがあるため、子供のウバザメにとっては大きな脅威でしょう。

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