猟奇的過ぎて最終回が放送休止!?スクールデイズ全12話のあらすじまとめ

Scool Days(スクールデイズ)は元々美少女ゲームをアニメ化した作品で、2007年にUHF局などで放映された学園恋愛アニメです。ただ、最終話の衝撃的な結末の放映直前に当時発生した事件により放映休止となり話題となりました。今回は、この話題になったスクールデイズのストーリーを紹介します。

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なぜスクールデイズはこんなにも注目されたのか

アダルトゲームを元に制作された深夜アニメ「School Days」。それは当時の視聴者に大きな衝撃を与え、話題となりました。この頃のアニメ好きなら一度は耳にしたことのあるスクールデイズ。なぜこのアニメは歴史に名を遺したのでしょうか。ここでは、その流れを簡単にご説明します。

2005年に発売された美少女ゲーム

全ての原作となるPCゲーム版は2005428日、アダルトゲームブランド・オーバーフローより発売されました。アダルトゲームなのでもちろん18歳以上向け。このゲームは当時類を見ないボリュームで作成されており、ゲーム内のアニメーションの量は通常のTVアニメ70話以上でした。

主人公・伊藤誠(いとうまこと)とヒロイン2名を中心にストーリーが展開し、プレイヤーが選択肢を選ぶことによりゲームが進むアドベンチャーゲームです。バッドエンド、猟奇的な鬱展開が多用されたこの作品は世間に衝撃を与えました。

2007年にTV放映されたが結末はゲームと異なる

アニメ版は2007年の7月より1クール、全12話で制作されました。ゲーム版ではバッドエンドの他に多くのハッピーエンドも用意されていましたが、アニメ制作側の強い意向により、最終回はアニメオリジナルの凄惨過ぎるバッドエンドが放送されることとなりました。

最終話放映前日に発生した京田辺警察官殺害事件

回を増すごとに視聴者を引き付けていったスクールデイズでしたが、なんと最終話放映前日、京都府で女子高生が警察官である父親の首を斧で切りつけ死亡させるという事件が起こります。アニメ最終回の内容とこの事件に類似性が見られたため、各局は最終話放映を自粛。そのため、地上波では11話で放送打ち切りとなっています。

その後1週間遅れでCSのAT-Xにて最終回が放映されましたが、AT-Xはスクールデイズを朝昼晩1回ずつ放映していたところ、最終話は夜の回のみたった一度きりの放映となりました。この事件による影響も、スクールデイズに話題性を持たせたひとつの要因と言えます。

あまりの衝撃の惨状と猟奇的な最終話

物語は主人公、そして2人のヒロインを巡る三角関係が主軸でした。この後あらすじを詳しく解説しますが、最終話では3人の関係がこじれにこじれ、ヒロインのひとりが妊娠、それを発端としてグロテスクで猟奇的な殺害シーンが続き、およそ恋愛アニメとは思えないラストとなりました。再度記載しますが、メインキャラクターは全員高校生です。

放送自粛を受けてファン達は非常に憤りましたが、いざ最終話を視聴すると皆一様に「これは地上波で放映するべきではない」と語ったと言われています。それほどまでに視聴者に強い印象を与えたスクールデイズ。そのあらすじを追ってみましょう。

また、ホラー要素のあるゲームに興味を持たれた方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。

スクールデイズのあらすじ【第1話「告白」衝撃的なストーリーの序曲】

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多くの視聴者を震撼させたアニメ・スクールデイズの始まりは、どのようなものだったのでしょうか。すべての発端となる主人公とヒロインたちの接近、そしてその胸中。世間に衝撃を与えた彼らはまだこの時、淡い恋愛を楽しむごく普通の高校生でした。

誠と世界の関係

主人公・伊藤誠(いとうまこと)、クラスメイトの西園寺世界(さいおんじせかい)は高校一年生。隣の席になったことから全ては始まります。「好きな人の写真を携帯の待ち受けにし、3週間誰にも見つからなければ恋が叶う」というおまじないが流行していたことから、誠は隣のクラスの桂言葉(かつらことのは)の写真を待ち受けにします。

それを隣の席の世界に目撃されたことから、徐々に誠と世界の距離が縮まり始めます。授業中に筆談で会話を交わし、世界は待ち受けを見てしまったからと、誠と言葉の仲を取り持つ約束をしました。

誠と言葉を取り繫ぐ世界

合同体育の時間、世界は言葉に話しかけ友達になります。そして、誠、世界、言葉の3人で昼休みを過ごす約束を取り付け、その後誠と言葉を2人きりにするなど、2人の距離を縮めます。そして、誠は駅で言葉に告白。実は言葉も前から誠のことが気になっていたことが発覚し、2人はめでたく付き合うこととなりました。

告白を聞いた世界の心模様

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2人を祝福する優しい世界でしたが、誠に「(お礼に)何でもするよ」と言われ、世界は「これだけで、いいや」と誠の唇を奪います。そして明るい表情で誠の恋を応援しながら電車に乗り込み、ひとり涙を流しました。実は世界も、ずっと誠に秘めた恋心を持っていたのです。

1話への視聴者のレビューは?

1巻はごく普通の学園生活が描写されていますが、それが今後押し寄せる怒涛の展開を引立たせる良いアクセントになっています。(出典:Amazon

まだまだ高校を舞台にした恋愛ものという雰囲気で終わりを告げた1話。視聴者からも「世界がいい子過ぎて泣けた」「好きな人の恋を応援するなんてつらかっただろう」という声が多く、その切ない三角関係に浸ることが出来る一方で、今後を想像すると不気味な静けさを持った第1話となりました。

スクールデイズのあらすじ【第2話「2人の距離」誠と言葉のはじまり】

1話でカップルとなった誠と言葉でしたが、その距離はすぐに縮まる訳ではありませんでした。浮かれる誠と、一歩引いてしまう言葉。そしてそれを見守り、アドバイスする世界。言葉が積極的になれないのは何故なのか。そして世界の胸の内は?まだまだ学園ラブコメにしか見えない、平穏な第2話です。

誠と言葉の初めてのデート

恋心を押し殺した世界の後押しにより、付き合うこととなった誠と言葉。第2話は2人のデートシーンから始まります。別れ際、いきなりキスを迫ってしまう誠に言葉は戸惑い、結局何もしないまま2人は帰路に着きました。翌日、誠が世界に事の顛末を報告すると、もっと女心を勉強するように叱られ、映画のチケットをもらいます。

ちなみに誠にキスをしたことについて世界は「あんなのは挨拶」と誤魔化します。その非常に分かりやすい世界の様子を見ても何も感じない誠。この辺りから、視聴者から誠へのヘイトが集まり始めました。

すぐには縮まらない2人の距離

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その翌日、誠は早速言葉と映画を観に行きます。恋愛映画を観ているうちに妄想が暴走してしまった誠。映画鑑賞中、またもいきなりキスを迫ってしまいます。驚いた言葉は思わず平手打ち。二度目のキスも失敗に終わりました。

その後入ったカフェで誠は、実は今回の映画を、世界がお膳立てしてくれたことを吐露します。言葉は世界と誠の仲に浮かない顔をしますが、誠はそれに気づきません。その無神経さと気の利かなさに、視聴者はひたすらヤキモキさせられました。

誠を想う気持ちに目覚めはじめる世界

デート後、学校で会ってもよそよそしい言葉に誠は「嫌がることをしたかったわけじゃない」と懸命に気持ちを伝えます。が、言葉は誠を避けるように帰路に着きました。それを見かけた世界が声を掛けます。「もう嫌になった?もしそうなら、直接言わないと分からないよ」と。

言葉と世界それぞれの心中

言葉は昔、男子から胸が大きいことをからかわれたせいで、未だに男子が怖いと話します。世界は優しく話を聞き、それでも、一度誠の気持ちを考えてみるようにと助言をしました。誠のことをよく理解している世界を目の当たりにした言葉は、世界も誠のことを好きなのではないかと問いかけます。

世界は赤面した後、困ったように笑いあやふやに答えるだけでした。その後言葉は誠が待つ駅へ行き、自分から誠にキスをします。果たして、世界の胸中はどうなっているのか。世界ファンをハラハラさせつつ、第3話へ続きます。

スクールデイズのあらすじ【第3話「すれ違う想い」世界のキスで心が揺れ動く誠】

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彼の真骨頂はアニメでは3話から発揮されている。(出典:Amazon

誠から言葉の電話に言葉の妹・桂心(かつらこころ)が勝手に出たことで、誠が言葉の自宅へ行くこととなるシーンから始まる第3話。上記のレビューのように、この回から、誠の身勝手さがあらわになっていきます。誠がヒロイン2人に取る行動とはどんなものだったのか。誠と言葉の進展は?早速解説していきます。

かみ合わない誠と言葉

言葉は、昼休みを屋上で誠、世界と共に過ごすようになっていましたが、そのせいで文化祭の準備をおろそかにしてしまい、クラスの女子に目をつけられてしまいます。準備をしっかりやるようにと叱責され、そのせいで言葉は元気のないまま誠と帰路に着きました。

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