昭和27年、都内にある荒川放水路で男性のバラバラ遺体が発見されました。頭部からのモンダージュ画像を作成し、被害者は警察官と特定。ほどなくその妻と母親が容疑を認め逮捕されました。
酒乱だった夫の暴力に追い詰められた末の犯行であったといいます。いつの世もDVに悩む家庭は絶えないものです。
血のメーデー事件
上記と同じ年に外苑広場で発生した、警官部隊とデモ隊との衝突事件です。大学生など若者を中心とした軍団が、再軍備反対を主張し、警察と激しい闘争状態になりました。
結果、戦後の学生運動として初めて、死者を出すまでの事態に激化します。
森永ヒ素ミルク中毒事件
昭和30年に発生した、森永製品の粉ミルクに毒物が混入した薬品事件です。安定剤として使用していた成分の一部に多量の砒素が混入していたため、多くの乳児が中毒症状を発症。その被害は重大で死者も出たほどでした。森永がこの事件を認めたのは、発覚から15年も後のことになります。
なお年代の近い事件はこちらの記事でもご紹介しています。
1950年代の映像作品
また映画も時代を彩る象徴のひとつです。もしかしたら被害者たちもこの映画を見ていたかもしれません。
犯人も、誰かと同じ娯楽を分かち合う喜びを知っていたら、あのような惨たらしくも心無い事件を起こすことはなかったでしょう。
羅生門
巨匠・黒澤明監督の代表作ともいえる作品のひとつです。若かりし頃の、しかしすでに貫禄のある三船敏郎が盗賊役として主演しています。
国内での評価が振るわなかったものの、ヴェネツィア国際映画祭で受賞を果たすや大評判となりました。外国の権威に対する弱さは現在と変わりないようですね。
シンデレラ
そう、誰もが知っているディズニーの美麗なアニメ作品です。あの色鮮やかさ、なめらかな動きで、なんと初公開は1950年だというから驚きです。
当時の日本人にはどれだけまぶしく映ったことでしょう。また同会社の「白雪姫」はこれよりさらに13年も前の作品だというから驚愕です。
ALWAYS 三丁目の夕日
こちらは制作は近年ですが、舞台が50年代後半の東京・下町を舞台としたヒューマンドラマ作品です。当時の情景を緻密に、かつ情緒豊かに再現したその映像技術が高い評価を受けました。
日本アカデミー賞においては、最優秀賞発表でほぼすべての部門で受賞をするという快挙を成し得ました。続編・続々編と制作されています。
サイコパスが起こした戦慄のおせんころがし殺人事件
それは育った環境のせいなのか、はたまた生来の性分なのか、犯人・栗田源蔵は他者を思いやる心をまるで持ち合わせていませんでした。あまりに利己的で理不尽な仕打ちであり、被害者たちの無念は計り知ることができません。
ここは本来、心優しき娘が村を救ったという史跡であり、二度とこのようなおぞましい事件が起こるべきではないのです。