メンダコがかわいい!その不思議な生態や見ることができる水族館も!

水族館のような整った設備をもってしてもメンダコの長期飼育は難しいとされていますので、一般家庭で用意できる設備ではメンダコの飼育は不可能だと言ってもいいでしょう。最近ではメンダコの生体展示をしている水族館も複数あるので、こちらの施設でメンダコを見ることができます。

【速報】沼津港深海水族館でメンダコの孵化に成功!

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2018年9月に駿河湾にて、地元の漁師によって捕獲された個体が水族館に提供され、水槽内で6個の卵を産卵しました。深海に似せた環境で経過を観察し、2019年5月に幼体の孵化が確認されました。水槽内でのメンダコの孵化は世界でも2例目となります。

世界二例目!水槽内でのメンダコの孵化!

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先ほどもお話ししましたが、2019年5月に沼津港深海水族館では世界で2例目となるメンダコの卵の孵化に成功しています。幼体は現在バックヤードの水槽にて経過観察とのことで、一般公開は行われておらず、公開の予定もないそうです。

世界的にも貴重な事例だけに、慎重に管理されているのでしょう。また、研究資料も少なくほとんど手探り状態での飼育管理となります。順調に成長していけば、これまで謎に包まれていたメンダコの生態も少し明らかになるかもしれませんね。

沼津港深海水族館はメンダコの飼育日数世界記録を持つ!

深海の生物に特化した施設ではありますが、飼育当初は3日で死んでしまったほど飼育が難しいとされています。同水族館では研究、試行錯誤を重ね現在メンダコの水槽展示52日という世界記録を保持しています。画像は飼育51日目のもの。

世界記録52日ということからもメンダコの飼育の難しさが伝わってきますね。同水族館をはじめ葛西臨海水族園、新江ノ島水族館など各施設では、現在も試行錯誤や研究が繰り返し行われています。

詳細情報

2011年12月10日に開館された沼津港深海水族館•シーラカンスミュージアムは世界でも初とされる、深海生物をメインとした施設です。目の前には日本一の深海である駿河湾が広がっています。最深部は2500メートルと言われ、海底には深海生物が多く生息しています。

最大の目玉は冷凍展示された2体のシーラカンスではないでしょうか。3億5000万年前より姿、形を変えず生き続けていることから、生きた化石と呼ばれる生物です。ワシントン条約により絶滅寸前種に指定され、生体を見ることは不可能ですが、冷凍個体を展示しているのは世界でもこの場所だけだそうです。

所在地

〒410-0845  静岡県沼津市千本港町83番地

入場料金

  • 大人(高校生以上)1,600円
  • こども(小・中学生)800円
  • 幼児(4才以上)400円

営業時間

年中無休(保守点検のため臨時休館の場合あり)

通常営業時間 10:00〜18:00
夏期・冬期・繁忙期により変更する場合があります

お問い合わせ

055-954-0606(平日10:00~18:00)

沼津港深海水族館 公式ホームページ

メンダコの赤ちゃん

幼体は全長約1センチほどで、体色はオレンジ色が混じったような半透明だそうです。体色を除いて成体との見た目はほとんど変わらないようですが、耳のように見えるヒレ部分は体に対して幼体の方が大きく見えます。水槽内でじっとしていることが多いようですが、時々耳をパタパタと動かしたり、水中を漂うように泳ぐ様子も観察されています。

生後1週間で死亡を確認

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生後1週間となる12日の朝方にメンダコの幼体の死亡が確認されました。メンダコの繁殖生態の解明に期待が寄せられていましたが、残念な結果となってしまいました。以前の葛西臨海水族園で孵化に成功した時には生後5日で死亡が確認されています。

事例、研究資料が共に少ないためメンダコの幼体の飼育は難易度が高いようです。同水族館では今後も継続して研究を行うとのことです。いつかメンダコの赤ちゃんが見られる日を楽しみに待ちましょう。

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