死者と結婚する「冥婚」とはどんな風習?殺人事件に発展する事例も

国によってやり方が異なる冥婚の仕方について説明しましたが世界には冥婚ではないですが変わった結婚式の風習がたくさんあります。思わず嫌だなと思ってしまうようなものからちょっと切なくなるものなど世界の国々の一風変わった結婚式の風習についてご紹介します。

スコットランド

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スコットランドでは新婦を木に縛り付け動けないようにし臭くて汚いもの(腐った牛乳、食べ残しのご飯、腐った魚など)を頭から思いっきりぶっかけるというなんともイジメのような風習があります。

何も知らない方がこの光景だけ見ると花嫁イジメかと思いがちですがこの行為にもきちんと意味があり、これだけ苦しい思いをしたのだからこれからの結婚生活でどんな困難が起ころうとも絶対に乗り越えていけるという意味が込められています。

インドネシア

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こちらの伝統は結婚式ではなく結婚後の過ごし方になりますが、インドネシアでは結婚式後3日間はトイレに行ってはいけないというしきたりがあります。インドネシアでは結婚式後3日間は子供を作るための期間とされており、健康な子供を産むことを目的としてこの3日間生きていくのに必要最低限の飲食しないためトイレに行くことはしきたりを破ることとされています。

ケニア

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ケニアのマサイ族では結婚の際に新婦のお父さんが娘にツバを吐く風習があり、これはツバを吐くことによって家族の縁が切れ育った故郷を振り返ることなく新しい家族の元へと振り返らずに進むことができるためです。ツバを吐くのは日本ではマナー違反ですが、娘を送り出すためというなんだか寂しくも親の愛が分かる風習です。

冥婚の問題点

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若くして亡くなった我が子のためにと行われている家族の思いが伝わる冥婚ですが、この冥婚を利用したとても悲しい事件が中国で起こりました。なぜこのような事件が起きてしまったのか、中国での都市部と農村部の考えの違いとともに事件について詳しく説明します。

殺人事件に発展することも

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先ほど説明した通り中国では非常に高値で若い女性の遺骨が売買されているため、若い女性の遺体を冥婚に利用しお金を稼ぐ目的で殺すという残忍でとても悲しい殺人事件が起きました。こちらの殺人事件の犯人は関わった人物も含め全員逮捕されましたが、冥婚が盛んな中国では明るみになっていないだけで似たような事件が起きていると言われています。

中国農村部と都市部の意識の違い

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このような悲しい殺人事件が起きた背景にはやはり都会と田舎の考え方の違いや経済的な問題がありました。中国の農村部の方では死者の想いを大事にするという信仰が昔から根強く残っていますがあまり裕福ではなく都市部の方ではお金が大事であり比較的裕福な人が多くいることから溝が出来てしまいお金を得る目的でこの痛ましい殺人事件が起こってしまいました。

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