ナマズってどんな魚?
ナマズ目ナマズ科で大きな頭と長く伸びたヒゲが特徴的です。全長も最大で70㎝以上にも大きく成長するため釣り上げたときの達成感があり、川釣りで人気の魚です。そんな人気の魚種についてご紹介していきます。
ナマズの生息地と分布
以前は西日本を中心とした地域に生息していましたが、徳川時代に北海道や東の地域にも移植されていき、現在では沖縄の一部を除く幅広い地域で生息しています。
世界的に生息
ナマズ目の種類は凄まじい数で、なんと2800種いるとされています。ほぼ全大陸に生息しており特にアメリカ大陸に多数が生息しています。食用としても世界で需要のある魚です。
ナマズの生態
水底をゆっくりと泳ぐマイペースな性格で、暗がりを好み夜行性です。感覚器官であるヒゲを探らせて移動をしています。速い流れの水域に生息している種類では、口の吸盤が発達していて岩などの張り付ける場所にくっついて過ごしています。
ナマズの習性と食性
フィッシュイーターで、水底に潜む生物を比較的なんでも食べてしまう食欲旺盛な種類です。ザリガニやタニシなどの甲殻類も食べてしまうほど、強い顎と歯を持っています。
口が大きい
平たい頭で顔のほとんどを大きな口が占めているのが特徴的です。60㎝ほどの大きな体になった個体では小学生とほぼ同じくらいまで口を開くことができるそうです。
地震前に暴れる?
地震予知能力があると伝えられていますが、江戸時代からこう言われているようです。当時は地中に大鯰がいて暴れると大地震が起きる言い伝えられてきたことから、現在もナマズが地震まえになると暴れると言われるようです。
科学的根拠は見つかっていない
感覚器官であるヒゲが僅かな地震の波動を感知し行動が異なるのではないかと言われていますが、決定的な根拠はいまだ解明中で謎のままです。
地震前兆を知らせる生物たち
人間には伝わらない電磁波を感知できるとされ、ミミズやモグラ、カラス、ネズミ、犬、猫などがいつもとは違った行動をすると考えられています。大きな動物よりも小さな体の動物のほうが感じやすいようです。
地震発生の数週間前から変化
実際に阪神大震災の数週間前から普段とは様子が違い遠吠えばかりして落ち着かない様子の飼い犬や、カラスの大群が鳴き続けるといった異常行動も目撃されてます。
秋篠宮さまも夢中になったナマズ
ご公務の他に、ナマズの研究者としての顔をお持ちです。大学時代から自由文化研究会というサークルをお作りになり、30歳頃に研究のためにタイへ行かれます。本も出されるほど熱心に研究され名誉博士号を取得されています。
婚約指輪もナマズ
紀子様との婚約指輪がナマズの形をしています。デザインも自らがされ愛の形として贈られるほど、魅力ある魚ということがわかります。別名ナマズの殿下とも言われているのも納得ですね。
ナマズの形を参考にした刀があった
優れた刀には特徴ある名称がつけられていました。名づけのエピソードは所有する個人の雰囲気や特徴に沿って決められるのですが、「ナマズ」とついた由緒ある刀があったのです。
鯰尾藤四郎と名付けられる
鎌倉時代に作られたこの刀は、作者の藤四郎氏とナマズの尾ににていたことから、このようにつけられたのです。この所有者はかの有名な織田信長の次男や豊臣秀吉が使ったとされている歴史に残る凄い刀でした。
豊臣秀吉はナマズを恐れていた?
古くから地中に大鯰が住んでいると言われていたことから、秀吉が城を建築する際にナマズによる地震に耐えれるような丈夫な城を造るようにと家臣たちに命じたそうです。
ナマズの特徴
次に特徴や生息する場所などの生活環境についてご説明していきます。特徴を把握しておくと釣果を効率よくあげることができます。一体どんなところに普段潜んでいるのでしょうか?
ナマズの生息環境
流れの緩やかな河川や池、湖に生息しています。特に中流から下流にかけての水域を好み、水路や水田といった水の浅い環境でも生息している種類もいます。大きいものでは70㏄m以上に成長する個体がいます。
適温
暑すぎるのも寒すぎるのも苦手な習性があり、約20度前後の水温が過ごしやすいようです。適温になる5月から6月頃にかけて産卵をします。
ナマズの形態
体の表面にはウロコがなく、ヌルヌルした粘膜に覆われています。口が大きく60㎝ほどの個体では小学生と同じほどの大きさになります。
口の中はやすりのようにザラザラしているので釣り上げた後、大きいのでつい触ってしまいそうになりますがケガをする場合があるので、気をつけましょう。
凄い音を立てて捕食する
夜の静かな水源に行くと、「ゴボゴボ」と水面で音が聞こえたら、ナマズの食事タイムです。お腹が空いている証拠なので釣れる確率が高まります。期待して竿を投げ入れていきましょう。
高い生命力
淀んだ水を好むため水質環境の対応力が強いです。さまざまな水域で対応していけますが現在は用水路の護岸化によって綺麗に整えられてしまっているので繁殖場所が減ってきています。そのため自然に生息している数も年々減っています。
孵化した翌日から自給自足
繁殖後2~3日で卵は孵化します。その翌日には自分でミジンコなどの微生物を食べて成長していきます。逞しい一面も持っている魚なのです。
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