桃娘って実在したの?中国都市伝説で語られる彼女達の生涯とその歴史とは?

ある小説の中の逸話として登場し、中国人にとってよほど現実味があったのか、徐々に現実に浸食し、ついには事実として広まり始めたのでしょう。都市伝説として実に正当な生い立ちといえます。

桃と水だけ!桃娘の食事で生きていける?

人間は雑食であり、基本様々な食品の栄養素を必要とする生き物です。「桃しか食べることが許されないなんて、栄養不足以前にそもそも生きていけないのでは?」と思いますよね。

では現実的に、そのようなことが可能なのか確認していきましょう。

桃と水だけでは栄養が不足してしまう

Free-Photos / Pixabay

人間に必要な栄養素は大きく分けて、糖質・脂質・タンパク質の3種類に分類されます。

桃には果糖が多く含まれ、またビタミンやカリウム・食物繊維など健康によい成分が豊富ですが、これだけで生きていくには不足も多いのが実態です。栄養補助的な立ち位置であれば優秀な食品でしょう。

フルーツだけを食べている人は存在する

silviarita / Pixabay

バラエティ番組「マツコの知らない世界」に、フルーツだけを食べて生きているという中野瑞樹さんという方が登場しました。

もう6年以上もこの食生活を続けているそうですが、数値的には医師も驚愕するほどの超健康体とのこと。食べるタイミングなどいくつかコツはあるようです。

桃娘はなぜここまで広がったのか

TheDigitalArtist / Pixabay

このお話が都市伝説と化した理由はいくつか存在します。まず、桃娘自体が創作であれ、彼女を作り上げた各々のエピソードは実在する場合もあるからです。

また創作作品の影響や、近年はネット掲示板にSNSというツールもあって、過激な内容ほど猛烈な速度で拡散されるようになったからです。

人身売買や人を食べた文献は残っている

sammisreachers / Pixabay

人間の売り買いや、奴隷のような存在であれば、実際に多くの文献が残されています。中国における正史にも、皇太子が好んで人間を食べたという記述があります。

学者によっては「かつての中国では食人はごく日常的な行為であった」とする主張もあるほどです。

小説や漫画などで扱われた

ハルシオン・ランチ(1) (アフタヌーンコミックス)

Amazonで見る

宝塚歌劇団には、桃娘という名の登場人物がいる舞台もありますが、ここで紹介したものとはまったく異なる設定なので関連性はないものと思われます。

その残酷ながらも蠱惑的な設定は多くの人を惹きつけるため、小説やイラストでしばしば取り扱われます。沙村広明先生の漫画「ハルシオン・ランチ」にも桃娘の逸話が登場するシーンがありますよ。

中国の都市伝説以外にもあった「桃娘」

vinsky2002 / Pixabay

こちらで紹介した都市伝説以外にも、実はこの日本にだって「桃娘」と呼ばれるさまざまなものが存在します。

決しておそろしい話ばかりではありません、次からはその名にふさわしい、みずみずしい魅力的を放つ「桃娘」を紹介していきましょう。

NEXT 岡山県のキャンペーンガール「桃娘」