お礼参りをしよう!正しい作法やマナー、必要な物をご紹介!行けない時の対応も

目的や時期は分かりましたが、いざお礼の参拝に出向く時は何を持って行けば良いのでしょうか。さすがに手ぶらは失礼なのでしょうか。間違った認識のせいで失敗しないよう、どんな持ち物が必要なのかあらかじめ確認しておきましょう。

奉納の品やお金

何を持参すべきか特に定められていないので手ぶらで行っても良いですが、お品物やお金を奉納する人が多いようです。昔はお酒や食べ物を納めていたようですが、現在ではお金を納めるのが一般的となっています。

奉納金はあくまで気持ちなので金額は指定されていませんが、世間の相場は5000円から10000円と言われています。ただし地域や神社ごとに金額が定められているケースもあるため、事前に神社に確認しておくのも良い方法です。

お守り

祈願した時にお守りをいただいている場合は、そのお守りを持って行きましょう。通常はお願い事が叶った時に、祈願した神社へお守りを返納します。またお守りの効果は永久に続かないので、1年に1回は神社に返納して新しいお守りに交換するのが一般的です。

御礼絵馬

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神社によっては御礼絵馬を扱っているところがあります。祈願の時に絵馬に願いを書いていた場合は、お礼の言葉を御礼絵馬に書き残しましょう。あなたの感謝を目に見える形で残せるので、また来た時に思い返せるメリットもあります。

「どうせなら適当じゃなく完璧にしておきたい」と思われる方は、御礼絵馬を扱っている神社なのか事前に調べておきましょう。もちろん御礼絵馬は強制ではありません。珍しいご利益のある神社はこちら。

お礼参りの正しい作法とは?

祈願する時の作法は広く知られていて、本堂の横に書いている神社もあるほどです。ですが、お礼参りの手順に関して細かく書いてある神社はめったに存在しません。間違ったやり方で失礼にならないよう、しっかりと理解しておきましょう。

本殿の前で一礼

まずは本殿の前に立ち、軽く一礼をします。神社はいわば神様のプライベートスぺースです。勝手にお礼を始めるのではなく、まず最初に本殿へ一礼をすることで、「これからお礼を伝えます」という気持ちを示す事ができます。神社では何事も礼儀ある行動を心掛けましょう。

鐘を鳴らしてお賽銭を入れる

続いてガランガランと鐘を鳴らします。これは大きな鐘の音で神様を呼び出すためと言われています。ですが参拝客が多い時は、わざわざ鐘で呼び出す必要がないため鳴らさなくても大丈夫です。次に賽銭箱へお賽銭を入れます。鐘とお賽銭の順番は特に決まっていないので慣れている方法で構いません。

二礼二拍手一礼する

お賽銭をした後は、祈願の時と同じく二礼二拍手一礼をします。二拍手は右手を少し引いてずらすように拍手しましょう。これは人が神と同等ではなく、人が神よりも一歩下がっているという尊敬の念を意味します。

礼をする際には、腰を90度曲げて深く頭を下げるよう意識しましょう。全体を通して目立った特徴はなく、祈願の際に行う所作との違いはないようです。そもそもお参り自体が難しいものではないので、気軽に神社に向かいましょう。

お賽銭の金額の意味

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お賽銭は奉納金とは別に、感謝の気持ちとして入れるので金額は決まっておりません。5円(ご縁)を入れる方が多く、素数(割り切れない=別れない)の金額で夫婦円満を願う方も多いようです。500円玉は硬貨の中でも一番高額なのでご利益がありそうなイメージがありますが、「これ以上効果(硬貨)がない」ため縁起はあまり良くないようです。

お礼参りのマナーや注意点

ルールを守ってさえいれば何でもやっていいという訳ではありません。規定されてはいないけど良い見方をされない可能性もあります。今まで当たり前のようにやっていた行為が思わぬマナー違反になってしまわないように、注意点を確認しておきましょう。

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