お礼参りをしよう!正しい作法やマナー、必要な物をご紹介!行けない時の対応も

よく「お賽銭を投げ入れる」と言いますが、やはりお金を投げる行為はマナーがある行動とは言えません。お賽銭はゆっくりと丁寧に入れるよう心がけましょう。賽銭箱の位置や距離が神社によって違うため、どうしてもそっと入れることができない場合は可能な限りで構いません。

お礼参りと同時にお願いをしない

報告の際にも気を付けなければいけない点があります。それは、あくまで前回のお願い事に対するお礼だけに留めておくということです。ついつい次のお願い事をしたくなるかもしれませんが、欲張らずにお礼のみを伝えることに徹してください。

「毎回お礼に来てくれる人」は良い印象を与えますが、「お礼は言ってくれるけど毎回追加でお願いをしてくる人」は悪い印象に感じるかもしれません。欲張らずに他のお願いはぐっとこらえて、次回まで我慢しましょう。

お礼参りに行く時の服装は?

思ったほどかしこまらず、簡単にお礼参りに迎える事がわかりました。続いては、お礼参りに向かう時にふさわしい格好について解説します。フォーマルな格好が必要なのか、決まった格好があるのか、服装に関する疑問を解決していきましょう。

私服でも正装でもどちらでも良い

格好についても特に決まりはなく、私服でもフォーマルでも構いません。時間に余裕があれば正装していくことをお勧めしますが、私服だからといって帰されることは当然あり得ませんのでご安心を。ただ何を着て行ってもいいという訳ではありません。

カジュアルな服装は避ける

神社は公共の場なので常識の範囲内で服装を選ぶ必要があります。また神聖な場所でもあるので、あまりカジュアルな服装は好ましくないでしょう。私服に迷った場合は、アルバイトの面接に行く格好だと思って服装選びをしてみるのがちょうど良いかもしれません。

もしも願いが叶った事を報告するためにお参りする場合は、感謝の気持ちを込めて正装をして思いを表現するのはいかがでしょうか。神様は人間らしい部分があると考えられているので、自分がお礼を言われる立場として快く感じられる格好を意識してみましょう。

お礼参りに行くおすすめの時間帯

神社はどんな時間でも行って良いのでしょうか。たとえ決まり事やマナーをしっかり守っていても、参拝に行ってはいけない時間帯があれば台無しになりかねません。お参りにベストな時間帯、逆に避けるべきタブーな時間帯について解説します。

午前中がおすすめ

重要な行事は優先して行うことが良いとされています。お礼を後回しにして他を優先することは失礼に値するため、真っ先にお礼に来たと示すためにも午前中が望ましいです。もちろん、絶対に午前のうちに済ませる必要など当然ありません。感謝を伝えることが最大の目的なので、スケジュールに合わせてお参りしましょう。

夕方は避ける

夕日に照らされた鳥居って何だか雰囲気がありますよね。ですが古くから夕方は魔の時と呼ばれており、夕方に神社に行くのは避けたほうが良いと言われています。本来、夕方に出歩くこと自体が良くないとされています。夜も同じく悪いとされている時間帯のため、やはり午前中から日中にかけて行くことをお勧めします。

初詣は夜中でも良い

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夕方以降の参拝は避けるべきなのは間違いないのですが、夜にしか行われない行事もあります。例えば大晦日から元旦にかけて初詣に行く場合はどうしても夜中に参拝することになります。これは二年参りと呼ばれ、むしろ縁起の良い参拝とされています。このように、絶対に夜の神社へ立ち入ってはいけないという決まりはありません。

お寺にもお礼参りは必要?

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これまでは神社での行いを学びましたが、前回お願い事をしたのがお寺だった方もいると思います。何か大きな違いはないのか、そもそもお礼参り自体が必要なのか、神社とお寺の違いからこの疑問を紐解いてみましょう。

お寺と神社の違い

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どちらも賽銭箱が設けられている場所がほとんどで、どちらも祈願ができるようになっています。ですがお寺と神社では宗教が全く違うのです。お寺は仏教の施設なのに対し、神社は神道の施設として作られています。仏教はインドがルーツですが、神道とは日本で古来から信仰されている宗教です。

仏教と神道はその字の通り、仏と神で崇める対象も違います。しかしお寺でも祈願はできるため、お願い事が叶った時にはやはりお礼参りが必要です。仏様にも失礼のないよう、礼儀を持った行動を心掛けましょう。

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