ウトロ地区は京都の超有名不法占拠地帯で治安が悪い?その問題や歴史、現在の状況

メリットもあれば悪い面もありました。それは米軍による犯罪が多発したことです。殺人や傷害事件などアメリカ軍が関わるトラブルが多くなったのです。

ウトロ地区の歴史・ウトロ地区問題とは?②

ウトロ地区住民の人権主張は法で争った

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お互いの意見は平行線のままだったことから、法に頼ります。人権に関わる問題だったため自由の尊厳を掲げている日本国憲法では、ウトロ住民の考えを尊重します。結果として所有者側が認めざるを得なかったのです。

ウトロ地区の土地ころがし騒動

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行く当てのない住民らを気の毒に思った日産車体は土地を3億円で売却し、譲ります。ですが自治会長だった男が独り占めし自身が経営する会社名義の土地にしてしまいます。安く買い数倍の値段をつけて売る行為をしたのです。

西日本植産が土地の購入か立ち退きを求め控訴した

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土地を買い占めた会社社長でもある自治会長は横柄な態度に出ます。バブルの最中のため多額のお金が移動する時代に、このようなトラブルが多発していました。この争いは長期化したのですが、住民たちに分配が上がりました。

ウトロ地区の歴史・ウトロ地区問題とは?③

ウトロ住民が日産に対して補償要求を起こした

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戦時中に過酷な労働を強要させられたユダヤ人に対しドイツに本社のあるベンツが多くの補償要求を支払った例があったため、これらも同じようにしようと計画をたて、要求を起こします。

ですが面会すら拒否されあっさり終わりを遂げたのでした。

ウトロ地区で不正な所有権の変更が行われた

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住民らの知らないところで、土地の所有者変更が行われていました。西日本殖産から反社会組織団体の一員である個人に変更されたのです。

その個人は、在日韓国人だと公表し韓国政府に土地を5億5千万で購入するよう無理な要求をしかけたのです。

裁判で土地の所有権は西日本植産と認定

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また法で争うこととなったのですが、土地移転の登記は無効であるとし西日本殖産のままにすると確定したのです。当然、反社会組織員である男は強要容疑で逮捕されることになりました。

ウトロ地区の歴史・ウトロ地区問題とは?④

ウトロ町内会が京都府に要望した買取騒動

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2007年に、住民たちは安全面の改善を願い公営住宅の建設とウトロ記念館を設立してほしいと申し出たのです。このことから京都府がこの地区を買収するよう意向を示したのです。

ウトロ街づくりプラン

大規模な集会を開き、住宅の老朽化や地区の環境などを話し合います。今後どのようにして自分たちは生活していったらよいか意見を交わしていき、国や行政を動かせるよう抗議を進めました。

ウトロ記念館の建設要望が見送られた

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地元の新聞記者がこの出来事に対し取材を行い新聞にも取り上げられる問題になっています。ですが京都府からすると記念館を建てるほどの大きな理由、人々に見てほしい歴史等が見当たらないとして見送られることとなりました。

今でも建設に向けて活動している

計画は着々と進んでいて資金を集めるための募金活動も行われています。これには、在日という差別を受けながらもたくましく異国の地で生きてきた住民たちの半生の歴史を残すために必要だと考えられています。

ウトロ住民が土地の所有権の一部を入手した

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土地所有者が土地の税金滞納によって差し押さえになり宇治市が所有することになりました。のちに住民らが設立した財団により一部の土地所有権が認定されたことから、住まいを保護できるという明るい光が差し込めることになったのです。

韓国政府が高い関心を持つ

国際会議が韓国で行われた際、ウトロ住民4名が同席しこの地区の住宅問題や環境を強く訴えました。このことをきっかけに政府は高い関心を持つようになり、出資を出すことに決めたのです。

ウトロ地区住民から韓国への手紙

韓国政府の援助を得たことで、土地の一部を買収し住むことの確保ができたのです。そのお礼にと住民たちは手紙を書き記したのです。これまで暮らしてきた土地にこれからも暮らしていけることを感謝しますと文字に託し母国に送ったのでした。

ウトロ地区の現在は?

多くの争いがあり、注目を集めた地域でもありますが現在ではどのようになっているのでしょうか?平和に暮らせるときがやってきたのでしょうか?現状を明かしていきます。

ウトロ地区住環境改善検討協議会で公営住宅の建設が決定!

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長い年月の不法占拠問題が解決せず治安の不安を心配する声もありました。このまま放置は余計に治安悪化になりかねないとし、環境整備のための話し合いが行われ続け、やっと公営住宅の工事施工が決まったのです。

2016年には市営住宅に向けて家屋の取り壊しが始まった

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ハイスピードで環境整備が行われており、今ある家屋の取り壊し作業に追われます。多くの人々が新しく安全な住宅への引っ越しを熱望していて、今か今かと完成する日を待ち望んでいたのです。

2017年12月ウトロ市営住宅が完成された

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約1年後に真新しいピカピカの住宅が完成し、約40世帯の人々が引っ越しをしたのです。鉄筋コンクリートなのでバラックのような倒壊の恐れもありません。安全に快適に住める環境を手に入れることがやっと可能になったのです。

NEXT 2019年中に2号棟が建設される