タナトフォビアとは?死に対して異常な恐怖を抱くその症状と克服法まとめ

くたくたになり、家に着いたらすぐに寝落ちてしまうほどに仕事や趣味に没頭した日々を送ってみると、気づけばタナトフォビアが治っているという事も考えられます。これも強制的に考える時間を失くすという一種の方法です。

死を目前にした人は死を肯定的に感じるという説も

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アメリカの研究によると、死が迫ると人は幸福を感じるようになるという実験結果が得られたという報告があります。今生きている状態で死は恐怖や不安という言葉で表されがちですが、死を目前にした方々は「幸福」や「愛」といった言葉を使う傾向が多いのです。死に対する考え方を変えてみるのも克服する方法ではないでしょうか。

タナトフォビアの治療法

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実際に病院ではどのような治療法が行われているのでしょうか。上記でご紹介させていただいた内容は自身で日常的に取り組める克服方法です。それでも症状がひどい場合には、取り返しがつかなくなる前に必ず病院を受診することをおすすめします。

曝露(ばくろ)療法

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一般的にタナトフォビアの方々はカウンセラーによる暴露療法を実施されている方々がいらっしゃいます。カウンセラーの方へ思っている事や不安に感じている内容を打ち明ける事で気持ちが楽になり、徐々に恐怖が取り払われれていくという治療法です。

投薬

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また病院では精神をリラックスさせる薬を処方してもらえることもあります。生活が困難になるほど恐怖や不安が大きい方は薬を使用してリラックスしていくことも可能です。しかし、同時に薬なしで克服できるような取り組みも実施していかなくてはいけません。

EMDRによる治療

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日本にはEMDR学会という心理療法の学会があります。EMDRとは目の運動による心的外傷後ストレス障害に対する治療法です。こちらは数多くのカウンセラーの方々が手法を習得しており、タナトフォビアの方へも治療の対象とされています。

EMDRの対象は?

EMDRの治療対象の患者さんは、トラウマによる心の傷であればその対象となります。タナトフォビアの原因が自身以外でも家族や近い人の亡くした経験や、自身に起きたトラウマ経験である方はEMDRの治療対象となりうるのです。

実際はどういう方法?

人の経験している記憶の中には良い記憶と悪い記憶があり、健康な人には良い記憶が沢山あります。しかし強烈な悪い記憶があったりするとその記憶が消化できないのです。健康な人では良い記憶が悪い記憶を夢を見る事で消化するとされています。

夢を見る時、人の眼球は凄いスピードで動きます。その動きが頭の中での記憶の整理に関連しているとされているのです。そのことを利用し、起きている間にも眼球を動かすことで悪い記憶を良い記憶で消化させるという療法となっています。

あなたは当てはまる?タナトフォビアになりやすい人診断

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自分には無関係と思っている方も多いかもしれません。しかしタナトフォビアは明日のあなたかもしれない病気です。ここではどういった方がタナトフォビアになる可能性が高いのかをご紹介させていただきます。

頭が良い人

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頭が良い人の傾向として、物事を徹底的に突き詰めて考える習慣がある方が多いですが、考え込む癖のあるかたはタナトフォビアにも陥りやすいです。というのも、考える事が癖になってしまうため考えないという事が逆に難しく、死に関して思考を止めることが出来なくなる可能性が高い可能性もあります。

死後=無と考えている人

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死んでしまったら何もない、死んでしまう事は無に変える事だと考えている方も要注意です。何もなくなるという事は人にとって不安につながることが多く、死後を考えた際に何も残らない事への不安からタナトフォビアになってしまう可能性もあります。

生活や食が不規則な人

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食生活や睡眠規則が整っていない人は、精神的に揺れ動く傾向が強く、体調も崩しやすいのではないでしょうか。身体的にしんどい時は精神的にも沈みがちであり、また体の不調は死を連想してしまいがちです。

死に関わることが多い人

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医療関係の方や、お仕事などで死に直面する事が多い方は、死に関して考えてしまう機会を多く設けてしまいます。そのため、考えない時間を持つこと自体が難しく、自身の精神が弱ってしまっている時、タナトフォビアへ陥ってしまう場合も少なくないのです。

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