この素材だけで織られた着物や、白地に模様の部分だけ天蚕糸がつかわれた着物などがあります。とても貴重なのもので現在はなかなか手に入らないです。何よりも天然の色でここまで美しく優しい色合いになるのが素晴らしいですね。
ジェルクリームとして
実は織物以外にもお肌につける美容クリームという製品も作られています。アミノ酸タンパクが含まれているので、お肌にも良い影響を与えてくれるのを期待する事ができます。世界初の天蚕からうまれたジェルクリームとして知られています。
ヤママユガの幼虫を飼育する方法とは
そんなとても貴重で高品質な絹糸を作ることができるこの幼虫を育てる事はできるのでしょうか?実際に自分の手で蚕の飼育を楽しんでいる人も多いようです。ゆっくりと1年を通して飼育してみるのもいいかもしれませんね。
ヤママユガの幼虫は飼育可能!ブナ科の葉を枝ごと入手し瓶に活ける
実は簡単に飼育が可能です。幼虫を入手できたら、餌になるブナ科の植物を瓶に活けて幼虫と一緒の飼育ゲージに入れておくだけです。後々に枝に繭を作るので、葉っぱをちぎっていれるのではなく枝もついたまま入れるのを覚えておきましょう。
ヤママユガは日当たりや水はけの良い環境で育てること
野生の環境と極力同じ環境を整えてあげるといいでしょう。水はけのいい環境や日当たりは良好かどうか?なども重要なポイントです。また気温変動が激しすぎたり、乾燥しすぎたりするのも極力避けるようにしましょう。
多くの人が参考にしている書籍もある
あなたの身近に蚕を飼育している人っていますか?なかなかいないですよね。実際に調べてみるとこのこの書籍を参考に飼育を工夫している人が多いようです。古い書籍ではありますが、的確な飼育方法をイラスト付きで紹介してくれるのがありがたいです。
ヤママユガを育てる上で病気や害虫には注意が必要
実は病気や害虫などに注意しないと生育率が低いというのが実際に飼育している人の感想です。アリやクモ、ハチなどにやられてしまうことも多いのでケースなどに入れずに飼育する場合は要注意です。
ヤママユガ科にどんな種類がいる?それぞれの特徴などと併せて紹介
ここまでご紹介した緑色が特徴の蛾ですが、同じような仲間がどれくらいいるのでしょうか?実際に聞いたことがあるような国内でも見られる種類をいくつかご紹介します。もちろん海外にはこれ以上に珍しい種類もいるので気になる方はそちらも調べてみましょう。
ヤママユガ科の蛾①ヤママユ
この「ヤママユ」が、日本国内では一般的にここまで紹介してきた「ヤママユガ」の事をさします。Wikipediaなどにはこの名称で登録されている事がほとんどです。正式名称と略称両方覚えておくといいでしょう。
大きく括った種類としてヤママユと呼ぶこともあります。品種名では無くインスタなどでも総称としてハッシュタグがつけられています。正確にはヤママユガ というグループの中でも美しい光沢のある糸を紡ぐことができる繭をつくる種を呼びます。