コールに対するライブマナーに関しては、元々確固たるルールはありませんでした。しかしオタ芸が普及したことにより、イエッタイガーを禁止するライブがちらほらと見受けられるようになりました。
ここで例として、公式に禁止・注意されることとなったライブをいくつかご紹介していきます。
イエッタイガーのライブ①けものフレンズのライブ
こちらは、世界中の動物を擬人化したキャラクターが登場するアニメです。2015年に配信されたゲームをもとに、2017年にアニメ化されました。2017年6月に行われたライブで、公式より「虎さんのコールは禁止」と、かわいらしい表現で禁止令がアナウンスされました。
しかしなかなか虎さんのコールは落ち着かず、公式は改めて「うー!がおー!」というコールを正式とすることをTwitterで発表。「公式が家虎の対応をした」と、話題にもなりました。
イエッタイガーのライブ②アイマスのライブ
アイマスとは、アイドルマスターの略称です。2005年にバンダイナムコより発売されたゲームを始め、テレビアニメ、ライブ、モバイルコンテンツなど多岐に渡り展開をしています。
「イエッタイガーNG」と明言されている訳ではありませんが、コールを含むオタ芸を律する内容の案内がされています。また、各曲用のコールが存在しており、他のコールは控えるのが暗黙の了解となっています。
イエッタイガーのライブ③私立恵比寿中学
こちらはアニメではなく、2015年に結成した女性アイドルグループです。愛称「エビ中」で知られており、男性だけではなく女性にも人気が高いです。
こちらは公式サイトで校長より、①タオルは短く持つ ②サビ前のイエッタイガー ③ダミ声での意味不明な事を言う事 が注意事項としてお知らせされました。このお知らせの後、“イエッタイガー”がTwitterのトレンドに上がるほど話題となりました。
イエッタイガーのライブ④アニメロサマーライブ
アニメロサマーライブは、通称“アニメロ”と呼ばれる日本国内最大級のアニメソングライブイベントです。2005年より開催されており、近年では3日間かけて開催する大規模イベントとなっています。
2017年のイベントで、「注意事項に関するご案内」が公式より掲載されました。こちらの中に、“MIX、コールなどのオタ芸と称される応援行為も禁止”という項目があり、どこまでの範囲が許されるのかとネット上で議論になりました。
イエッタイガーに関するトラブル
イエッタイガーあるところにトラブルありと思ってしまう程、ネット上では、このコールを忌避する声が多く挙げられています。賛否両論ではありますが、このコールを迷惑とする否定的な意見の方が多く見受けられます。
ここでは主催者側の意見や、実際に起きたトラブルについてご紹介します。
イエッタイガー関係のトラブル①アーティストが苦言
観客のみでなく、主催者側もこのコールに苦言を呈する人もいます。音楽バンドFripSideのプロデューサーのsat氏は、サビ前に入るイエッタイガーに関し「サビ前のあそこは無音を感じてもらうために作っている。ぶち壊してほしくない。」と怒りをあらわにしました。
でんぱ組.incの眠夢ねむさんも、自身のTwitterで、自分は「ガチ恋口上とイエッタイガ撲滅マンだから…」とコメントをしています。こちらを見ると、眠夢ねむさんについて知ることが出来ます。
イエッタイガー関係のトラブル②殴り合いのけんかに発展
中には、ファン同士で殴り合いの喧嘩に発展したケースもあります。2018年、新宿バルト9で公演された「Aqoursファンミ上海LV」でラブライバー同士の流血事件が起きました。
公式で禁止されている高光度のブレードを使っていた人たちが、イエッタイガーを含むオタ芸によって周りの人に迷惑をかける行動をしていました。見かねて注意をしたことをきっかけに、喧嘩となってしまいました。