クロロホルムとは?サスペンスドラマで気絶するシーンの真偽を検証!

ですがこれもご紹介しました通り実際にはあり得ない効果ですので、それがテレビ番組で放送されて以来、ドラマ等で使用されることは無くなっていきました。ですので現在はそんな場面を見ることはおそらくないかと思われます。

よくある使われ方

双方ともに共通して、気づかれていない状態で後ろから近づいていき、たとえ間近に接近して迫っているのが相手にばれたとしてもすぐさま染み込んでいるハンカチを相手の口元に持っていき、強引に嗅がせて気絶させるという使われ方をしているようです。

嗅がされたターゲットも一応の抵抗はしてみますがすぐに効果が発揮されて気を失ってしまい、頭痛を感じながら目を覚ます、というのが定番の流れです。どこか知らない場所に連れ去られていて体が縄などで縛られているというのも良くあります。

クロロホルムの豆知識

嗅ぐと気を失ってしまうという効果に目がいってしまいがちですが、実は他にも特徴的なことがクロロホルムにはあるのです。例えば、香りや味といった薬と聞いたら連想しないような点に特徴があるのです。ということで、ここでクロロホルムに関する豆知識をいくつかご紹介しましょう。

独特の甘い芳香を持つ

まず匂いに特徴があって、実際に嗅いでみると独特の甘い香りがするとされているようです。嗅いだ本人がそういった感想を持っており、下で舐めてみると味の方も甘いのだとか。ただし長いこと嗅いでいると意識に影響を及ぼしかねませんので、実際に嗅ぐ機会に恵まれた際には注意が必要です。

ヴィクトリア女王も使った麻酔薬

また、イギリスの繁栄の象徴ともされているヴィクトリア女王も、この薬を麻酔薬として使用したといわれています。妊娠し出産を行う際、無痛分娩を行うために使用したとされています。ちなみにヴィクトリアが女王として即位していたのは200年ほど前の19世紀のことです。

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いろんな意味で危険なクロロホルム

stevepb / Pixabay

前述しました通り、一度に大量にクロロホルムを吸い込んでしまうと臓器に不具合を生じさせ、気絶どころか死なせてしまうおそれがあるのです。それだけでも十分に恐ろしいですが、実は他にも危険なことがあるということが分かってきました。

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