【地下鉄御堂筋事件】痴漢注意したら強姦、判決や女性専用車両の導入までなど

また、女性専用車両は日本だけでなく、世界各地に存在します。男女同席が忌避される宗教的な理由、女性に同伴している男性であれば乗車出来る等、それぞれの国によって異なる特性を持っています。時代の移り変わりや、暮らす人々の生活の変化で女性専用車両は姿を変えてきました。

女性専用車両は男性に対する性差別という声も

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女性専用車両が導入された事で、痴漢犯罪を犯していない男性も犯罪予備軍として見られていると感じる人がいました。最近では、法的強制力が無い事を主張する為に数人の男性が女性専用車両に乗り込み、その様子を動画撮影しSNSに拡散されました。時代の移り変わりに合わせて、女性専用車両の有り方も考えなければならない問題となっています。

地下鉄御堂筋事件後の痴漢対策

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同会の活動によって社会全体が動くようになり、結果的に要望3つ全てが叶いました。対策によって、現在の御堂筋線での痴漢傾向が大きく変化しました。それでは、具体的にどのような対策がされているのでしょうか。

グラビアポスターなどは貼られなくなった

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必ずしもグラビアポスターが痴漢行為を誘発させるという事ではありませんが、混雑する電車内で、何となくポスターを見つめている、というのは誰もが経験したことがある行動です。少しでも、犯罪を誘発させる要因を取り除けた事が、痴漢行為を抑制するきっかけになればと取られた対策でした。

駅員を増員した

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事件を受け、同会から強い要望があった女性の駅員の増員が実施されました。痴漢被害に遭った女性は、男性に恐怖心を抱く為、女性の駅員が増員された事で、女性の乗客が安心して乗車できる環境になりました。

女性専用車両を終日導入している路線も

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全国的に導入されている女性専用車両ですが、平日の通勤・帰宅ラッシュ時に限定されている地域も存在します。比べて、都心部になると平日は終日導入している路線が多く見られます。関西方面では、時間帯や曜日に関係無く毎日終日で導入している路線が目立ちます。

地下鉄御堂筋事件後の痴漢傾向は?

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同会の活動によって実現された、グラビアポスターの掲示廃止や女性専用車両の導入、女性の駅員増員といった対策。事件から30年の時を経た現在、痴漢被害はどういった傾向にあるのでしょうか。

痴漢は少しずつ減少している

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警察へ届け出があった痴漢被害は、2007年の約4500件をピークとして、その後4000件を超える被害は減少しています。この事から、事件後の警察に訴えられる痴漢被害は、減少傾向にあると言えます。

それでも撲滅には至れない痴漢。痴漢に遭遇した場合は?対処法も

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様々な対策が打たれても尚、無くならない痴漢被害。では、実際に痴漢被害に遭遇した場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか?また、痴漢被害に遭わない為の対処法についても詳しくご紹介します。

痴漢に遭遇したら?

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勇気が有る人は大きな声を上げることが出来るでしょう。けれど、その場合も注意が必要です。混雑時には誰の手が触れていたのかを判断する事は難しく、確証のない状態での行動は本当の痴漢を逃がすばかりか、冤罪を招いてしまうかもしれません。

また、一人で痴漢を捕まえようとは考えないで下さい。今回の事件のように、逆上した犯人に暴力を振るわれる危険があります。携帯電話のカメラで痴漢行為を撮影するか、メールで痴漢行為を受けているかの確認をお願いした文章を打ち、画面を付近の人に見せて助けを求めるという手段もあります。付近の人と一緒に駅員に引き渡す事が重要です。

痴漢に合わないためには?

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一番安心なのは、女性専用車両を利用することです。守られた空間であれば、安心して乗車することが出来ます。しかし、全ての電車に女性専用車両が無いのも現実です。その場合は、痴漢被害が最も多い左右のドアとドアの間を避ける事です。乗り降りし易いドア付近は便利ですが、混雑時こそ奥に進み、人目の多い座席の前に立つことをお勧めします。

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