【ヒルコ】障害を持ち生まれ、恵比寿神となった神の神話、解釈、考察など

恵比寿様とはどんな神様?

元来、海と深いつながりを有しているエビス神ですが、現在では「えびす顔」と呼ばれる、笑顔のまぶしい福の神として著名です。では、今日における「恵比寿様」とは、いかなる神様なのでしょうか。

七福神の一柱

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恵比寿様は、七福神の一柱。七福神とは、その名の通り七柱の福の神々であり、大黒天・恵比須・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋の総称。その多くはインドや中国に起源を持ちますが、恵比寿様だけは、前述のように日本に由来する神様です。

恵比寿様のご利益

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恵比寿様のご利益は、何と言っても商売繁盛。商業の発達した中世においては、市場の神として恵比寿様が盛んに信仰されていました。また前述のように、恵比寿様と海との関係性から、漁業における豊漁や、航海安全を祈願する対象ともなりました。

恵比寿様が釣り竿を担いでいる理由

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恵比寿様は釣り竿を持っている姿が有名ですが、これは恵比寿様の起源とされる神々のなかに、事代主神(コトシロヌシ)という一柱が含まれているからです。コトシロヌシは、日本で最初に魚釣りをしたという伝説から、釣り竿がその象徴となっているのです。

また、七福神の他にも、強い力を持った仏神にご興味のある方は、以下の記事をご参照ください。

ヒルコを漢字で表した場合の解釈

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次に、ヒルコを漢字で表した場合の解釈について取り上げます。実は「ヒルコ」に漢字を当てる際には、いくつかの異なる表記がありうるのです。そうしたいくつかの解釈のうち、代表的なものを見てみましょう。

ヒルコを漢字で表した場合の解釈①蛭子の場合

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まず挙げられるのは、『古事記』における「水蛭子」という当て方です。この場合には、ヒルコは文字通り「蛭のような骨なし子」として生まれた、と解釈できます。これは江戸時代の国学者・本居宣長の著した『古事記伝』にも見られるもので、今日においても有力な説です。

ヒルコを漢字で表した場合の解釈②昼子、日る子の場合

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二つ目の説は、ヒルコとは「昼子」ないし「日る子」と書くという説。この説によれば、ヒルコは太陽神としての性質を持っており、尊いがために海に流された、ということになっています。これは「貴種流離譚」、つまり尊い存在(貴種)が放浪の生活を送る、という神話の類型にも当てはまります。

ヒルコのエピソードの考察

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このように、ヒルコを巡る解釈は多岐に渡っていますが、仮に定説に従い、ヒルコがいわゆる「奇形児」であったとして、なぜそのような子どもが生まれたというエピソードが、日本神話のなかに存在しているのでしょうか。この謎に関する、いくつかの考察をご紹介しましょう。

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