【ジェームスバルガー事件とは?】凶悪少年犯罪の犯人のその後と現在など

彼らが非人道的な犯行に及んだ原因は、劣悪な家庭環境が生んだものと言えるのです。劣悪な家庭環境があったからといって凶悪な犯行の言い訳にはならなりません。しかし違う家庭に育っていればこんな残虐な事件も幼い犠牲者も生まれなかったのではないでしょうか?こちらでは加害者の一人ロバートの家庭環境について紹介します。

アルコール依存症の両親

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ロバートの実の両親は2人ともお酒に溺れた毎日を過ごしていたのです。つまり2人ともアルコール依存症だったのです。そんな両親からはまともな教育を受けていないのは勿論の事ですが、更にはその父親は母親や自身、子供たちに殴る蹴るなどの暴行行為、や性的虐待をしていたのです。その後5歳の時に父親は失踪しました。

かなり幼い幼少期の頃には、両親のアルコール依存症による育児放棄や、教育が行き届いていない事。更には父親から自身を含めた家族に対しての数々の暴行や性的虐待を受けていたという事。そういった経験から幼くして徐々に、性格や人格が歪んでいったと考えられるのです。違う両親の元生まれていれば変わっていたかもしれません。

兄たちからの暴力

劣悪な家庭環境は両親のアルコール依存症、父親から暴力や性的虐待だけにとどまらなかったのです。彼の父親がいなくあった後は今度は、彼の兄である兄妹たちから、暴力を受けるようになるのです。恐らくこの兄たちがこのように弟である彼を、暴力で傷つけたのもまた彼らの両親、父親の影響によるものと考えられます。

兄弟が揃って劣悪な虐待を受けていれば、仲間意識の様なものが働きお互いを守り合ったり励まし合ったりする事もあります。また虐待などの暴力に対して、それを自身も暴力で反抗する場合もあるのです。今回の場合は残念ながら後者だったのです。有名な作家は「ゾッとする。子供たちは虐待されお互いを傷つけあう」と発言しました。

児童保護施設から帰宅後自殺未遂

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本来は仲むつまじくあるべき兄達から吐き出す様に暴力受けた事、そして自宅が火事で全焼した事から児童施設に一時的に保護されましたが、その後元通り家族で生活することになった際に、生きていることに価値が見いだせなくなってしまったのか、喘息で療法で用いられるアスピリンを乱用して、自殺未遂を図ってしまうのです。

まさに負のスパイラルがこの家庭環境には取り巻いているのです。凶悪な殺人犯、猟奇的なサイコパスが生まれてしまうのはやはり世界の統計を見ても、幼い頃の劣悪な家庭環境や記憶に焼き付く凄惨なトラウマが原因が多いようです。このロバートの残酷な人格もまた幼少期時代の卑劣な家庭環境が生んだものと言えるのです。

ジェームスバルガー事件の犯人②ジョン・ヴェナブレスの生い立ち

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先ほどはこの凶悪な犯罪者2人の1人の少年であるロバートの幼い時期の、劣悪な家庭環境についてご紹介して、その環境がいかなるものであったか、彼の狂気に満ちた人格を形成した大きな要因がそこにあることは分かっていただけたはずです。続いてはもう一人の凶悪な犯罪者であり、少年であるジョンの生い立ちについて解説します。

彼もまた劣悪な家庭環境とまではいかないですが、他の人とは違う家庭環境で育っていたのです。それがどういった家庭環境であったか、どういった生い立ちであったかを詳しく皆さんにご紹介していきます。幼少期や少年時代の家庭環境や両親が、どれだけ子供の人格や性格に関わってくるか改めて考えていきましょう。

両親離婚が父親と母親の家を交代で行き来する日々

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ジョンの両親がどういった性格であったか、そんな両親であったかは深く判明していません。幼少期の頃に両親は離婚していましたが、父親母親それぞれ近くに住んでいたのです。そのため週に2日は父親の自宅で生活をして、また週に5日は母親の元で生活をするという、日本では珍しい生活の仕方をしていたのです。

しかしその様な生活の仕方はイギリス本国では離婚した家庭には良く見受けられる事なのです。この生活が彼の人格や性格に悪い悪影響を与えたとは断言できませんが、何らかの影響は与えたのではないかと囁かれているのです。自身が親からどんな教育を受けていたかも定かでないため、親の影響であるとも断言できないのです。

学習障害の兄弟

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ジョンにも何人かの兄弟がいました。その兄弟たちは皆、知的障害や学習障害を持っていたのです。そのため両親たちはその兄弟たちの面倒を見るので大変だったそうで、ジョンの面倒を見る時間やコミュニケーションを取ったり相手をする時間が極端に少なく、彼はいつも一人で孤独感を強く感じていたのです。

面倒を見る時間が無いという事は、教育が行き届いていないとも捉えることができますし、また寂しさや孤独感を感じた悪影響でも人格が歪んでいった可能性もあると考えられるのではないでしょうか?けれども恐らく彼の両親や、その兄弟たちはそこまで非がなく、致し方ない事情であったのではないでしょうか?複雑な心境になります。

注目してもらいたいための自傷行為

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彼が学校に通う年齢になった頃から、段々と暴力的な一面が垣間見れる様になってきたのです。学校では友達やクラスメイトとすぐ喧嘩して殴り合いをしたりしていました。そしてその際には何故か黒板や壁に自身の頭を傷つけるなどの、自傷行為をしたそうなのです。寂しさ故に相当ストレスを抱えていたのかもしれません。

彼がそんな自傷行為をしても、クラスメイトや教師たちは見ていないフリをして一切関わらず相手にしなかったそうです。これも彼が寂しさや孤独感を感じたり、一人で孤立してしまう大きな原因となったのです。両親だけではなく、学校のクラスメイトや教師たちがもっと彼に関心をもって向き合えば、凄惨な事件が起きずに済んだかもしれません。

残虐な殺人犯の家庭環境に共通するものとは?

今回の悍ましい事件の犯罪者である少年たちもそうですが、はっきりとした動機がなく、他者を殺める事に何の躊躇もないサイコパスの様な殺人犯の家庭環境の多くに共通点があります。ほかの一般的な平和な家庭環境とは異なり、どこか明らかに問題があるのです。その問題、つまりは共通点は何なのかこちらの見出しで解説していきます。

この事は世界的に見ても共通している事が統計学的に判明しているので、是非日本人である読者の皆さんも今一度幼き子供が生活する家庭環境の事に注目をして、犯罪者の様な人格の持ち主を生まない様に正しい教育とは何なのか深く考えていきましょう。親には子供をしっかりと教育して面倒を見る義務があります。

家族からの虐待・暴行

両親や兄弟などが幼い子供に一歩的な暴力や虐待をする理由は様々なものありますが、どれも一貫してストレスのはけ口等、身勝手な理由なのです。まさに子は親を見て育つと言ったもので、親がそのように何の理由もなしに、子供に対して暴力を振るうのであれば、それ相応の人格で育ってしまうことがあるのです。

それ故に世界的な凶悪犯罪者たちの過去や生い立ちを調べると、過去に酷い暴行や性的虐待を受けていた事などが発覚することが多いのです。親が子を殴っていい事などほとんどありません。子供に対しては精一杯の愛情をもって接してあげてください。何度も言うように子供たちは親を常に見て育っていくものなのです。

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