人づきあいを深めるツールとして多額の資金が動いたと疑惑が起こり、関わったとされる議員たちは自ら立ち退く意思を示し、バッシングされる前に姿を消していきました。
佐川急便事件の概要⑤金丸信の政治献金が発覚
多くの資金が代議士たちに手渡されていたことが明るみになり、約24億ともいわれる闇のお金が動いていたのです。断固として社長が人名を明かさなかったのですが、唯一話したのが彼なのです。
金丸信が5億円の政治献金を受けていた事が発覚した
12人ほどの代議士にお金を渡していたと言われますが、彼だけの名前ははっきりと述べたため取調べを受けることになります。社長としての地位を守りたかったために闇でお金を渡し恩を作ったとされています。
政治資金規正法違反で略式起訴された
彼は法を科せらることになりますが簡略的な起訴のため、刑務所に入れられるという刑にはなりませんでした。
ただ国民の税金から議員給料をもらっている彼らですから、国民は一つ返事で納得するはずはありませんでした。多くの国民が怒りを表しに、汚い政治をしている人物だと認識されていくのです。
略式起訴の罰金だけで罪を逃れていた
億の不正のお金を受け取っていたとされていましたが罰金たった5万円でチャラになったのです。これには国民からバッシングが起き、タレント議員の元祖とも言われた青島幸男が率いてストライキが勃発したのです。
通常の反対運動と違った点は、何も食べず飲まずの断食をして反対の考えをアピールすることでした。約30時間ほどが経過したときに体は異変を起こします。
脱水症状が出始め命に危険が出るとされたため緊急入院をします。命を懸けてでも騒動の鮮明さを訴えたかったのでした。大きな騒動となってしまい、支援者も離れていき国民からは非難され立場がなくなってしまった彼は辞職するという形で責任をとりました。
影響力は大きく、世間の注目を集める報道となります。新聞の一面トップページに載るほどだったのです。
佐川急便事件のその後
国民までも巻き込んだ闇金の事件は、代議士が辞めたことでクリーンになりつつあり、次第に静かさを取り戻していきます。騒動のその後はどうなったでしょうか?実態に迫ります。
金丸信が議員辞職し騒動は収まる
表向きは静かさが戻りましたので、解決したかのように感じますが残りの疑惑のある代議士たちに対しての報告書が出されていないため、闇に埋もれてしまいます。
多くの大物代議士の名が記載されていたとありますが、公に発表されていないので闇に放り込まれた形になりました。当の本人はバレないか内心ビクビクしていたのではないでしょうか。
事件に謎は多いが細川内閣の発足で事件に蓋をされる
多くがはっきりしないまま幕引きとなってしまい、疑問が残っています。多くの人物が裏で密かに行っていたことなので、確実な証拠として残っておらず、誰も素直には認めないでしょう。
深入りできないことが一番の原因ではないでしょうか。線がつながらないまま不透明で幕を閉じることとなったのです。当時、国民から絶大な支持を受けていたことで細川内閣が誕生します。
政治家トップが入れ替わったことで風向きも変わりました。悪い言い方をしてしまうと、ふたをかぶせ触れない話題にしたとなってしまいますが、そのまま忘れ去られるように消えていきました。
細川護熙に東京佐川急便からの献金疑惑が浮上
お金を受けとっているのではないかと疑いを掛けられますが、デマだったことが判明しています。国会で討論が繰り広げられましたが、時間だけが経つばかりで深い部分までの解明には行きつきませんでした。
本人がやっていないと言えば、徹底的な証拠がない限り突き止めることは困難でしょう。このトラブルの影響は大変大きく、政治家は悪いことしているという印象を根強くつけたものといわれています。