下山事件は昭和最大のミステリー事件!国鉄総裁が失踪した事件の真相を考察!

こちらの書籍は今回ご紹介している下山事件だけではなく、戦後に起こった様々な不可解な事件の数々の真相について取り上げられていて、詳しくまとめている一冊となっています。多くの情報員と接点ある筆者だから知りえる驚愕の事実が、数多く判明して隠された歴史の1ページを知るうえで非常に大切な一冊と言えるのではないでしょうか。

マッカーサーを筆頭とするGHQについてこの事や日本を巡る世界の国々の様々な陰謀があった事が事実として浮彫になる一冊なのです。読んでみると知られざる事ばかりで、未だに解決されていない事件の真相が、読めば読むほど明らかになってくる書籍ですので、是非知られざる昭和の日本について興味や関心がある方は読むことをお勧めいたします。

詳細

  • 文庫: 342ページ
  • 出版社: 祥伝社 (2007/7/1)
  • 言語: 日本語
  • ノンフィクション作品
  • 筆者:畠山清行

下山事件全研究

新版・下山事件全研究

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驚くべきは筆者の経歴なのですが、なんとこの筆者本人はあの松川事件において死刑囚として一度判決されているのです。そんな筆者が長年に渡り、本気でこの事件について向き合い研究を重ねている。その集大成とも呼べる作品で、当時の新聞の一面や鑑識時の細かな詳細までほぼ原文に載っているので、教科書と言って過言ではありません。

お値段は6000円以上して大変高価な一冊でありますが、内容を考えればそれ相応のものと呼んでいただければより実感できるはずです。筆者は一貫して当時の関係各所に徹底した取材、インタビューそして立証物を再度研究したりするなど、その実績を丸々一冊に詰め込んだものなので、まさに下山事件の資料集と言ったところでしょうか。

詳細

  • 単行本: 621ページ
  • 出版社: インパクト出版会; 新版 (2009/8/1)
  • 言語: 日本語
  • ノンフィクション作品
  • 筆者:佐藤一

新装版 日本の黒い霧

新装版 日本の黒い霧 上下巻 セット

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こちらは先ほどの見出しでもご紹介した松本清張氏が書き記した一冊です。第二次世界大戦後、連合国軍、主にアメリカに占領された日本で次々と起こるミステリアスな事件の数々を、隠ぺいされた真相を解き明かした、当時多くの日本人の関心と興味を集めた話題の一冊となっています。色々な事件について書かれています。

この本では明らかになっている事実、そして発覚した当たらな事実の両方が描かれていて、推理小説や豊富な経験と知識を生かして、彼自身の考察や推察が詳しく入念に書き記しているのです。芥川賞作家という事もありその分の数々からは間違いなく凄みを感じられる事でしょう。是非皆さんも機会がありましたらご覧になってください。

詳細

  • 文庫: 413ページ
  • 出版社: 文藝春秋; 新装版 (2004/12/7)
  • 言語: 日本語
  • ノンフィクション作品
  • 筆者:松本清張

下山事件を含む「国鉄三大ミステリー事件」とは?

Andrew-Art / Pixabay

日本国有鉄道に深くかかわるのある物が対象となった事件が、今回ご紹介しているこの事件も含め3つあり、それらを俗に3大ミステリー事件と呼ぶのです。こちらの見出しではそんな3大事件の残りの2つの事件について、皆さんに簡単にどんなものであったかをご紹介していきます。気になる方はより詳しく自身で調べてみてください。

当然ミステリーと呼ばれているだけ、その2つの事件も真相が判明しておらず謎が付きまとっているのです。そしてこの2つの事件は今回ご紹介している失踪事件の直後、同年の1ヵ月~2か月後に起きているもので、またどちらも意図的に電車が脱線して事故となり、死亡者が出てしまったのです。真相はどちらも謎のままなのです。

国鉄三大ミステリー事件①三鷹事件

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こちらも同年のという事で現在から70年も前に起きた不可解な事件です。大まかな概要は三鷹駅周辺で無人である電車が、暴走して脱線して線路の外にいた一般市民6人が死亡してしまうという事故なのです。犯人は経済政策の一環として、日本国有鉄道からリストラされた者と判断され、終身刑が言い渡されてました。

この時、死刑ではなかったのは、彼に殺人の計画はなくリストラの反感によるものだったからだそうです。この当日や前日に既に、三鷹駅周辺で大事故が起こると犯行予告や予知されていたり、港で噂されていたそうで、一説によると共産党という政党が大きくこの事件に関わっているのではないかという見方もある様です。

国鉄三大ミステリー事件②松川事件

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こちらも先ほどの事件から1ヵ月後に起きた脱線事故で、何者かによって計画されたのです。また松川駅周辺で起きた事からこの名前が付けられているのです。大まかな概要はあらかじめ何者かの手により線路、レールをずらされており、これによりそこの線路を走っていた電車が脱線して事故が起きてしまい3人の死者が出てしまったのです。

現場近くにいた20人の人々は警察署から強制的に容疑を掛けられたという見方もあり、これは本当の犯人を守るための手段だったのではないかと一部で囁かれているのです。事故当時思ったよりも早く警察が駆け付けた事や、周辺で不審者の目撃情報もある事から、より警察側は本当の犯人を隠したとの見方が囁かれているのです。

下山事件によって建てられた「下山国鉄総裁追憶碑」

BeaTzJooDy / Pixabay

この事件のあと日本国有鉄道の初代トップとして、また数多くの功績を残してきた事も称えて、遺体として発見された近くに追憶碑が建てられました。常磐線工事屋、東京メトロ千代田線開設の際には障害物となってしまったので、場所を移動して現在も設置されています。どこに現在配置されているかご紹介します。

現在の場所は足立区の西綾瀬1丁目の常磐線の線路下に配置されています。東京留置場と五反野駅の間に位置するので、お近くに住んでいる方は是非一度足を運んでみてください。またその碑には日本国有鉄道2代目トップである加賀の筆跡が刻まれているのです。つくばエクスプレスなどの路線も開設されたため移動を何度かしているようです。

下山事件で下山定則を轢いた汽車「D51 651」のその後

あえて人間に比喩して例えるなら、悲しくも鉄道好きの死亡者を轢いてしまった電車はその後、どう処理されたのでしょうか?こちらでは事件後の轢いた電車の事についてお話ししていきます。実はその電車は戦時中に衝突事故を起こしており、この時200人以上の負傷者を出しており、内100人以上余りの人がこの事故で無くなっているのです。

この時の運転手は当時の下山氏の直属部下であり、この事件の後罪の重さからなのかうつを患って、何年後かには過度なストレスにより胃が潰れてしまう病気を患い死んでしまうのです。運命なのか不思議にもまたこの電車で一人の人間を轢いてしまう事になるのです。それが生前なのか死後なのかは判明していませんが・・・。

下山事件で日本で初めて使われた「ルミノール」

mohamed_hassan / Pixabay

様々な事件で鑑識に用いられる重要なルミノール。これを初めて用いたのがこの事件だったのです。もともとはホワイトな色をしている物質なのですが、反応を示すと青白く光るのです。この性質を応用して世界中の操作や鑑識で用いられているのです。また科学実験でもリトマス試験紙の様に用いられている物質です。

血液中に含まれるヘモグロビンのよう物質に反応するため、血液検査や鑑識に用いられるのです。青白く発行する作用を利用して、周辺の隠れた血痕などを探し出す際に用いられるのだが、血液はあくまで反応する物質の1つなので必ずしも、青白く変化したとしても血液とは断定できないのです。そのためその後再検査、再鑑識をしなくてはなりません。

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