名張毒ぶどう酒事件の真相は?冤罪が疑われる事件の真犯人は会長?

そしてこのような数々の事件は食中毒による殺人事件以前に行われており、この事件の数か月前にこれらの事件で逮捕され、そしてこの2か月後に今回紹介する事件で再び逮捕されることとなったのです。

逮捕後林真須美は死刑判決を受ける

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こうして逮捕された犯人ですが、その後もこの犯行を認めずに否定をし続けます。しかしながら何度も行われた裁判を繰り返し、裁判所は逮捕された女性が犯人だと判断し、そして犯人に死刑の判決を言い渡す事になりました。これだけの人数の被害者を出したのですから、この判決は妥当でしょう。

そしてこの裁判での死刑の判決が決まった後、この事件は日本中で非常に話題になりました。報道機関もこれに乗じてこの事件に関しての情報発信を活発に行い、これもこの事件が世間で注目を浴びる理由の一つになったように推察されます。

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そしてこの死刑の宣告は女性で数えると11人目であり、とても珍しい宣告内容でした。この点からもこの事件が非常に悪質なものであることが伺えます。ではこの事件でこの女性が犯人であるという決め手になった証拠は一体何だったのか、次から見ていきます。

林真須美の有罪判決の決め手となった証拠は自宅にあった毒物

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ではこの事件についての疑問点の一つでもあるなぜ直接的な事件の動機が存在しない女性が犯人として死刑の宣告を受けるまでになったのかですが、これの決め手となったと考えられる証拠が女性の家にあった毒物のみだったのです。

証拠がこれ一つだけで逮捕されてしまうというのは少々不可解な点ではあります。この点については後述いたしますが、しかしながら現在もなお死刑が執行される時まで独房の中で生きていくこととなったのです。

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そして証拠品はヒ素と呼ばれるもので、これは殺虫剤などにも使用される比較的誰にでも手にすることのできるものとして知られるものです。無味無臭である事からも古くから殺人の為に使用されてきた歴史があり、この点では確かに証拠としては考えられるかもしれません。

和歌山毒物カレー殺人事件についてもっと知りたい方はこちらの記事もチェックしてみてください。

和歌山毒物カレー事件は名張毒ぶどう殺人事件同様冤罪の可能性も

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この食中毒による殺人事件が先ほど紹介した事件同様、証拠が不十分に感じられる点や女性のこの事件においての関係性の無さや動機が見当たらないという点からも不審に思われる部分が多いことでも知られています。

ではここからはこの事件はもしかすれば冤罪の可能性があったのではないかという点から、なぜそういった噂が流れることとなったのか、その理由を証拠などの観点や本当の犯人の可能性なども考慮して考察をしていきます。

証拠のヒ素以外にももう一つ毒物が存在していた

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この事件の中でこの女性が無座右なのではないかと言われている理由として、唯一の証拠である女性の家で押収された毒物が挙げられます。しかしこれは間違いとされており、実はこれ以外にも毒物が存在したとされているのです。

この毒物の情報が勝手に動き、情報として発信されてしまった事からこの事件が冤罪なのではないかと言われる理由の一つにもなっています。証拠の不自然さという点では。ぶどう酒の食虫毒の事件と似通っているように推察されます。

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では他に見つかった毒物が一体何だったのかといった事についてですが、これは青酸化合物だと言われています。これも有名な薬物であり、フィクション作品などにも非常に多く取り上げられています。

しかしこの毒物は裁判の中で物的な証拠として唐突に無くなってしまっており、まるで最初からなかったかのような扱いで裁判は続けられました。そしてこの毒物は女性の家から見つかっていません。この事からこの毒物を隠したい何かしらの理由が存在し、女性が無実なのではと噂される最大の理由にもなっているのです。

警察から事件の自白を強要させられていた噂も

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この事件で女性が無実なのではないかとさらに疑惑に上がる理由として、逮捕後に事情聴取を受けた際に今回の事件の際、その方法があまりにも威圧的だったことが挙げられます。これによって女性は精神的に参ってしまい、自白を無理やりさせられてしまったのではないかと噂されているのです。

これについては女性がこの事件の最中に書いた手紙の中で発覚した事実なのですが、事情聴取の中でとにかく自分がやりましたと強要させるように命令され、そしてこの中でも事情聴取の相手から暴力があったとも手紙の中に書いています。

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もしこれが事実だとすれば非常に悪質な行為であることは明白です。しかしこれに関してはあくまでも手紙の中で語られた事であり、確証は得られていません。考察の一つである事は留意しておきましょう。

カレーライスが配られるまでの空白の時間が不自然

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もうひとつ無実なのではないかといった理由を考える中で考察すべき点として、毒物の入った食べ物を配るまでの間に、誰一人としてこの食べ物を食べていなかったという点と配られるまでに不自然な時間が存在していたという点があります。

普通ならば誰かに料理を作ってあげるならば味見をしたりするのは当たり前のことなのですが、なぜか誰もこれを行っていません。さらに数時間もの間カレーが配られなかった時間が存在し、この間に内があったのかの詳細は分かっていない状況となっています。

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この不自然な点も女性が本当は毒を入れていないのではないかと言われている理由の一つとして考えられています。そしてこれらの様々な理由から、彼女の他に犯人が存在していたのではないかと言われているのです。ではそれがいったい誰なのでしょう。

真犯人は林真須美の次女説が浮上

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真犯人が、彼女の娘だといった説が流れているようなのです。そして女性は子供の犯した罪をかばって犯人だと自白したというのです。この事件当時娘はまだ学生であった事からもかばったのではないかと噂されたそうです。

では娘が犯人だと言われた理由に、祭りの中での目撃証言があります。その中に服が白色の女性がカレーの蓋を開けていたと言う物があります。そしてこの時に彼女が着ていた服は黒で、この証言とは合っていません。

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そしてこの祭りの際に来ていた娘の服装は白であったとされており、証言と合致しています。こういった事から本当の犯人は女性の娘なのではないかと言われるようになったのです。あくまでも噂の域を出ませんが、服の色に関しては一考の余地があるのではないかと推察されます。

名張毒ぶどう酒事件はまだ終わっていない

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ここまで日本でも最大規模の食中毒による事件について見ていきましたが、いかがだったでしょうか。あらゆる点を見ていくだけでも怪しいと感じる点が非常に多く存在し、いまだにこの事件はしっかりとした形で終わっていない事件として知られています。

そしてこの事件は男性の死後も男性の娘がその意思を引き継いで裁判の請求を行っています。冤罪である可能性について、それが本当なのかどうなのか、その真実が少しでも早く判明することを心の底から願うばかりです。

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