発端となったのは漫画家である中陸なか(@nakaoka724)がツイッターに投稿した画像です。それまで気づかなかった床の木目模様が、ぎょろっとした目の2本足で立つ猫のようだとツイートしたのです。
たしかにこの画像を見ると、耳のような凹凸に人間の目玉のような模様で、一見変わった猫に見えます。投稿者の中陸さんは投稿時”ねこです”については何も知らず、深い意味は無く床の模様を投稿しただけでした。
ツイッタ―で8万6000件もの“いいね”
床の模様を投稿しただけにもかかわらず、このツイートに8万6千件もの”いいね”がついたことで中陸さんは相当驚いたようです。このツイートには「ねこです」「そこにねこはいます。よろしくおねがいします」「収容違反」といった謎のリプライが相次いだことでその意味を知り、これをきっかけに中陸さんもSCP財団について知ったようです。
一般ユーザーにも「ねこです」が知られることに
このツイートが膨大な数の”いいね”やリツイートをされたことにより、これまでこのネタを知らなかった人たちにも”ねこ”の存在が知れ渡るようになりました。このことで”ねこ”のみならず、SCPについても多くの注目が集まったのです。
Contents
「ねこです」の本質はミーム汚染
これまでに”ねこ”について紹介してきましたが、この話の本質は周囲の伝達によって常識が変えられてしまうミーム汚染についてだったのです。ミーム汚染という言葉が聞き慣れない方も多いと思いますので、今度はこちらについてご説明します。
印象的なねこのイラストばかりに気がとられがち
この話を聞く中で印象に残ったのは小屋井戸の話よりも”ねこ”の印象的なイラストの方でしょう。今まで”ネコ”と聞いたとき、スッと頭に思い浮かんだのはふわふわとした毛が生えた可愛らしい生きた猫をだったと思います。
しかし「ねこです」の話を聞き、そこに出てくる”ねこ”の印象やイラストによってその印象がすり込まれた今、もし誰かに「ねこです」と話しかけられたとき、咄嗟に頭に浮かぶのはふわふわの猫ではなく、この話に出てくる”ねこ”ではないでしょうか。
本来はミーム汚染の例としての「ねこです」
本来この話がいいたいことは、この”ねこ”を小屋井戸で見た人が「こんな(特徴の)ねこをみた」と周囲に何度も話し続けることによって周りの人のねこに対するイメージが変わってしまう、というミーム汚染についての話なのです。
ミーム汚染の代表例としてこれが扱われているのは例えがわかりやすいからでしょう。今まであなたがすぐに思い浮かべた常識的な猫は、「ねこです」によって書き換えられてしまったのです。ミーム汚染についての詳しい説明や、この話以外での具体例などを紹介している記事がありますのでもっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
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この財団には読み切れないほどの話が集められています。数多くある話の中から有名であったり人気のあるものをいくつか選別してきましたのでご紹介します。あなたもSCP財団の魅力にハマってしまうかもしれません。