ディアトロフ峠事件の真実とは?不可解すぎる未解決事件の謎と真相を検証

捜査に最初に関わったレフイヴァノフ捜査官はUFO説を有力だとしていました。未知なる力によるもの以外に説明がつかなかったということでしょうか。ただ肌の色が黒かったとされているのは、正確に言うと、肌の色の黒いのはその後さらに青黒く変色し、色が褪せて検死のときには普通の肌色に近かったと検視結果には書かれてあたます。

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報告書に添付されていた写真にはテントの裂け目は水平で、すべて森の方向を向いていました。人間のものよりはるかに大きい足跡の写真もあら、親指の輪郭もはっきり写っています。残されたメモには「大男は存在する」と書かれていました。イェイティーの存在は日本では笑い話の眉ツバもねですが、かなりの者がイェイティー説を信じています。

ついに学者が見つけた!?ディアトロフ峠事件の真実!

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ディアトロフ峠事件現場は「ヘアピン渦」が起きやすいと最近の研究で判明しました。アイカー氏がすべての現象を否定したあとで、唯一の可能性がヘアピン渦だと説明できるとした最新説です。ヘアピン渦は自然現象なのです。

ディアトロフ峠事件現場は「ヘアピン渦」が起きやすい

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ヘアピン渦またはカルマン渦と呼ばれる気流の流れがあったのではないかと、最新の調査で言われています。アメリカの海洋学者のベダード博士は気象学を専門としています。この事件を追っていたアメリカのドキュメント映画監督のアイカー氏はあらゆる方面から事件を追って行き、最後に辿り着いた仮説が自然現象によるものでした。

アイカー氏は3年間の調査をし、2回もロシアに取材に出かけました。研究者や遺族に会い細かく検証しました。ディアトロフ峠にも実際に行き調査をしたところ、これまでのすべての結果はまったく当てはまらないことになったのです。アイカー氏は新たな説と、自然現象に的を絞りました。アイカー氏は自然現象の権威ベダード博士に持ち込みました。

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ベダート博士はこの事件を知りませんでした。アイカーは詳しくこれまでの出来事と、残された写真を見てもらいました。すると、彼らがテントを設営した地点は特殊な気象現象を起こしやすい地形だと説明しました。それがヘアピン渦です。ヘアピン渦は気象現象としては発生する条件と頻度は極めて低い現象です。

ヘアピン渦とは?

ヘアピン渦は吹いた風が半休状の障害物にぶつかったときに起こるチューブのように大気を巻き込んだ渦で、渦の形状がヘアピンに似ていることからこう呼ばれています。ヘアピン渦はなかなか起こる事例が少なくメカニズムの解明がわかっていなかったのです。1990年に入ってメカニズムが解明されてきました。

ヘアピン渦はおうとつがなくなだらかであればあるほど強力になります。ある程度風が強くなると竜巻に変化します。現在でも気象現象としての観測例はわずかです。ちょうどこの条件になっていた場所がテントを張ったところだったのです。竜巻は2.3秒に1回、発生し擦り抜けていったと見られます。

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山が左右対象でドーム状の障害物になっていました。確かにこのヘアピン渦説だと、テントを引き裂き、頭蓋骨骨折、肋骨を損傷は納得いくといいます。しかし舌がなかった遺体、そして衣服についていた放射能はなぜなんだろうという疑問が残ります。つまりヘアピン渦でも説明しきれないのです。

ベダード博士による仮説

ベダード博士によると、ヘアピン渦は障害物により、気流に乱れが起こったときに低周波を発生します。低周波は不眠の原因になったり、記憶に影響したりします。この時まさに低周波が発生し、風の音が轟音に聞こえます。この時間は風速45m以上あった可能性があります。すると、超低周波音を出すと、低周波音は飛行機の轟音ほどに増幅されます。

それより強力な超低周波音が出されたのではないかと仮説をたてました。この音は人には聞こえませんがたまらない不安感を抱かせます。彼らはパニックを起こし、外に飛び出します。やがてパニックが収まってもあたりは漆黒の暗闇で、テントに戻れなくなり、低体温症を起こした可能性を示唆しました。

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肋骨の複雑骨折は、崖から谷底に落ちた時に岩に当たって砕けたのではないかと説明しました。ヘアピン渦ならすべてを説明できるとアイカー氏は言っています。では眼を根こそぎ失ったり、舌を失った説明もこれで説明できるのでしょうか。

ディアトロフ峠事件の「ヘアピン渦」説を検証

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ヘアピン渦説は新たに生まれた説で、発表されたときには、やっと60年に及ぶ謎の解明に終止符が打たれたと、納得した向きもありましたが、それでも未だ異論を唱える人が後を絶ちません。最近になって雪崩説も復活しています。

ヘアピン説の矛盾①足跡が消えていなかった

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竜巻きが何度も通過した時点で雪を巻き上げるはずです。彼らの遺体を発見できたのは、足跡を辿ったからです。その足跡は50mも続いていたとあります。足跡が消えていなかったならこの説には疑念が残ります。

なにしろ数秒に一回の竜巻が起こっていたら、当然雪を巻き上げます。足跡がくっきり残り遺体まで続いていた説明をしなくては解決には至りません。テントに立てかけてあったスキーいたも、そのまま真っ直ぐに立った状態です。

ヘアピン説の矛盾②パニックで外に出たのに同じ方向に逃げている

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低周波でパニックになったなっていたなら、4人と5人同じ方向に逃げたのは矛盾しているとの声があります。それは、グループを作れるだけの理性があるからだと言っています。超低周波だとしたら、心臓にも負担がかかり息苦しくなります。パニックを引き起こしていたら方向がバラバラだった方が自然です。

ただ逃げた方向や逃げた順番はテレビ番組とは違う検証がされています。様々な検証があり、アイカー氏がすべての矛盾点を指摘してしまった以上、現在残るはヘアピン渦による低周波と、雪崩だけになっています。

ヘアピン説の矛盾③舌だけが無くなるのも不自然

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ヘアピン説を肯定するのにはもうひとつの矛盾があります。口の中から舌だけがすっぽり無くなっているのです。これはヘアピン説では説明がつかないのです。未だすべての疑問は解決には至っていません。さらに謎を深めているのです。

ただ別ルートで検証している情報からだと、ヘアピン渦の轟音に逃げたあと、テントに引き返す途中、明かりも持たないため、崖から転落して、下が凍りついていない谷川で、うつ伏せに2カ月も顔をつけた状態でいたので柔らかい部分が腐ってしまったと推理していましたが、こちらもにわかには信じがたい説です。

最新情報!ディアトロフ峠事件解明についに国も動き出した!?

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1970年まで機密情報だったディアトロフ峠事件は、2019年2月1日に再調査していることを発表しました。60年前の事件は宇宙人説や核実験などの憶測が流布し続けていました。当時3カ月で打ち切りになった捜査は殺人ではないと判明したからでした。打ち切ったことに疑念を抱き、様々な憶測や説が流布しました。

60年越しにロシア検察が再調査中

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イエイティなどの襲撃とか、秘密兵器の実験の失敗、ロケットの残骸の落下、謎の精神コントロールによる殺し合いなどです。ロシアのテレビ局は1日に放映が予定されている連続ドラマディアトロフ峠の予告編の中でこの事件には超常的解釈があると解説しました。2019年3月8日、ロシア政府捜査委員会から今回の調査結果の発表がありました。

夜中にサイクロンがおこり、雪崩のため犠牲になりました。重い雪がテントを潰してパニックになったメンバーがテントを先飛び出しました。彼らは峠越えの際に氷点下40度になり、上着も食べものもなく、生きるすべを失ってしまいました。そして雪に隠されていた穴に落下しました。これが最新の発表です。

専門家チームも導入している

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昨年多くの専門家チームが 現地入りしています。殺人事件や自然現象超常現象など、多くの説を消去して、可能性があるものに絞りこんで本格的な調査に入りました。有力情報はあるもののどこかに矛盾を生じてしまうため、まだ未解決なのです。

ディアトロフ事件で、2019年5月20日に発見された金属板は最新のニュースになるかもしれませ2008年にに、ホラートシャッフイル山で、金属板が、発見されました。発見者は観光客で、この地に興味をもっている女性でした。トレッキング中に見つけました。90㎝四方で、表面に正方形の凹みが並んだものです。

多くの傷は死後にできたことが判明

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遺体の多数のキズは死後についたもので、殺人の可能性は否定されました。頭部の外傷は遺体の凍結によりできたものでした。事件は自然の現象が原因と絞り込みました。そして今、原因は雪崩だったことについて、サンプル採取が行われいると しています。つまり雪崩が有力な説になっています。

昨年からアンドレイクリャノフ検事は、検札が過去75種類の説を調査して超常現象は排除したこと、殺人説も一蹴したと明かしました。目や舌がそっくりなくなっていたことについては柔らかい部分から失われたことはなんら不思議なことではないとされています。何か違和感を感じている人も少なくありません。

ベダード博士によると超低周波音は雪崩や波や火山、地震などで確認されています。一般的には音の圧力レベルが低いため人体への影響はありません。竜巻が起こる間は普通では考えられない強い超低周波音が彼らを襲い、繰り返されその音を感じとる者もいます。竜巻に加え轟音が襲う強い恐怖心で彼らはパニックを起こしたのです。

ディアトロフ事件資料

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後になり、資料が公開されました。それにより新たな見方がされるようになり、ますます混迷を深めてゆきます。彼らの残したものと資料を最後に付け加えてて置きます。情報はネット上に出尽くしているようなので、あとは推理力です。

ディアトロフ隊遺留品

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入り口には一対のスキー板、これは縛られた状態で置かれていました。その内側にストーブがあった。手斧、ノコギリ、バケツ、マップバッグ、アルコール瓶、ディアトロフのカメラ、お金、ジーナの日記がありました。

入り口の右手にはすぐに履ける状態のスキー靴が2対あり、反対側には6セットがありました。テント中程に雪用の毛皮の靴が3組と片方だけ。乾パンと薪。綿のジャケットと毛布に暖かい衣類が一山になって積まれていました。半開きの入り口には食べかけの食料のクズが散らばっていました。

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その瞬間を切り取って推理するだけでも、彼らが不意に襲われ散り散りに逃げたことがわかります。最初は一度に全員で逃げ出し、途中からふた手に分かれました。頭蓋に怪我を負った一名だけがその場に倒れました。まだ生きていたようです。

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