藤間静波の生い立ちや人物像|藤沢母娘殺人事件の概要と裁判での奇行

些細なことがきっかけとなるため、対象は特に決まっているわけではありません。相手を苦しめたり追い込んだりすること、見ることで自分の日頃のストレスや不満などを発散させる傾向にあります。

無資格型

相手の気持ちを汲み取ることができない、人格障害など精神的な問題が原因ではと言われているのが無資格型となります。相手が嫌がっても最大限拒否をしても気にせずに自分の考えだけで行動することが特徴であり問題点となっています。

自分の妄想が広がり相手との関係を冷静に見ることができないとされ、ストーカー行為をすることに罪悪感を持っていないと言われています。自分の欲求に答えるのが当たり前だという自己中心的なタイプでアイドルの追っかけや有名人への執拗なストーカーはこの無資格型が多いと推察されています。

親密希救型

恋愛妄想を抱くことが多く、相手が自分のことを知っているか・どう思っているかは親密救型にとっては問題ではありません。一方的に気持ちを押し付け妄想を拡大させ相思相愛となることが目的として行動します。

孤独感を持っている人が多いタイプとされ、自分の味方・自分を救ってくれるのはこの人だけだと思い込み包み込んでくれることを望む傾向にあります。精神的に成長できていなく、自分の孤独から目を背けるためにストーカー行為を行ってしまう人も多いそうです。

幼少期の両親からの愛情は必要不可欠!?

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幼少期に、親の愛情を受けることができずに育った人は本来当たり前のように感じる愛情をしらずに成長するため、犯罪に手を染めてしまう傾向があると推測されています。ここでは、親からの愛情不足が原因で事件を起こしてしまったとされる事件についていくつか紹介していきます。

神戸児童連続殺傷事件

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別名酒鬼薔薇聖斗事件と呼ばれているこの事件は、小学生の男児の首が中学校の校門前に置かれていた凄惨な事件になります。この事件の犯人は当時中学生の少年でしたが、この少年も幼少期から親の愛情などを感じることができなかったと語っています。

両親からの愛情を受けることができなかった少年は、生き物にたいして可愛がったり愛したりと命に関する感情が欠落してしまっていたのではと推測されており、両親・犯人の少年共に事件後に手記を出版するなどしています。

新潟少女監禁事件

新潟県で起きたこの監禁事件は9年間もの間少女を監禁していた事件になります。当初マスコミの報道では、甘やかされて育ったと言われていましたが、物を買ってもらう変わりに家族団らんなどの輪の中に入ることはできなかったと裁判で語っています。

家族団らんの輪に入ることができず、家族が自分のことを気に留めてくれなかったことから愛情に飢えており、そのため自分の存在を確かめるかのように9年もの間少女を監禁し自分の存在意義を確認していたのではとの見解があります。

大阪児童殺傷事件

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池田小学校に男性が乱入し、児童や教師を次々切りつけて殺傷した事件になります。この犯人の両親もまた、冷たい親であったと言われています。物心がつく前から父親に厳しく叱責されたり殴打されるなどの環境で育ったため、自分より弱く劣ると判断したものに対してはひどく攻撃的になったと言われています。

この事件の犯人は、「自分の学力が劣っているのは頭の良い人間に産んでくれなかった両親が悪い」との言葉を残しており幼少期から反社会的な行動を起こす人物だったようです。逮捕歴も15回と非常に多く幼少期からの親の虐待のような教育が愛情という感情を欠落させたのではと考察されています。

新幹線殺傷事件

2018年に起きた新幹線内で突然近くにいた乗客を切りつけた事件になります。止めに入った男性が亡くなるというとても痛ましい事件です。この事件の犯人の叔父が、親子関係は非常に悪く祖母と養子縁組をしていたと語っています。

この事件の犯人の考え方は、自己中心的な自分勝手な考え方を持っていたと叔父は話しています。アスペルガー症候群と診断されたことがあり障がい者だから障がい者手帳をもらって生活していくと話していたそうです。両親も犯人である息子には無関心で愛情を持っていなかったと言われています。

17歳の少年祖父母殺害事件

2014年に起きた事件になり、当時17歳の少年が祖父母を殺害してカード等を盗んだ強盗殺人事件です。少年は幼少期から母親と義父に身体的・性的虐待を受けていたと言われています。学校にも通わせもらえなかった時期もあり野宿を強要されたりしたなど、ネグレクトの傾向もありました。

母親は働こうとせず、何とか生活費を工面しながら年の離れた妹の面倒を必死に見てきた少年ですが、ついには自分の祖父母を殺害してしまうという事件を起こしてしまいます。幼少期にネグレクトなどにより愛情を受けることができずまた愛情を受けていないのに母親の代わりに家庭を支えていたがついに爆発してしまったと語っています。

幼少期に必要なのは厳しい躾や罰ではなく深い愛情

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特に幼少期の親からの愛情不足は、自分は甘えたいのに甘えさせてもらえないなど、子どもが本来必然的に注がれているであろう感情を受け取ることができません。愛されている時間を持たずに成長してきた人・親は愛情を注いでいるつもりでも本人は愛されていると実感がなく成長した人は、心にハンデがあります。

犯罪に歯止めを効かせる幼少期の親の接し方の方法としては、厳しい罰を与え抑制することではなく深い愛情で子供と接して見守ることが必要不可欠ではと言われています。愛情の欠落によって他人に対する感情を持たない人間に成長してしまうよりは愛情を持ち相手のことを思いやる人間に成長するようにすることがこれからの家族の課題になります。

干渉しすぎると裏目になることも

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確かに深い愛情を注ぐことは大切なことではありますが干渉と愛情は違ってきます。心配しているが故の行動ではありますが友達付き合いや恋人づきあいなどに口を出したり進路などを親が決めたりすることは愛情ではなく抑制となります。幼少期には親からの愛情は必要になりますが成長するにつれて、適度な距離感を保つようにすることが大切です。

藤沢母娘殺害事件は藤間静波の寂しい人生が起こした悲劇

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これほどまでに大きな事件を起こしたにも関わらず、同級生の中で藤間静波のことを覚えている人はほとんどいなかったと言われています。学生時代の影の薄かったことや、親の愛情を妹に取られてしまったことから藤間静波は自分の存在意義を確認することができなかったそうです。

人を信用することができず、人を疑い裏切った人間に復讐する方向に気持ちが向いて仲間と呼べる人間が近くにおらず、自分を愛してくれるのは自分だけという寂しい人生を送った藤間静波の悲劇の事件です。

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